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てんから竿、作ってはいるものの・・・?

最近の「てんから」やる人に竹竿なんか使う人いるんでしょうかね?
グラファイトロッドしか使ったことのない人には無理かもしれませんね。
重くてびっくりするでしょうね。
重いし、グラファイトとは全く違うリズムにきっと戸惑うことでしょう。
とくに最近、主流のレベルラインになれた人には勝手が違うと思います。というかカーボンロッドならハリス1.5号で魚がぶっ飛んでくるような合わせでも折れたりしないけど、竹竿でそんな釣り方したらダメですよ。でもゆっくり合わせを信条としている私的には問題なく使えていますし、釣りにおいてはチャカチャカしたテンポよりゆったりしたリズムが好きだし・・・?
その昔の「てんから」のパイオニアたちはみんな竹竿だったしターゲットである魚たちは今と何も変わりはない訳ですから、使えるはずなんです。
余談ですが、イトシロの友人、マサユキさんが子供の頃の思い出を話してくれたんですが、彼のおじいさんはときどき石徹白から荘川の尾上郷まで山を越えて泊まりがけでイワナ釣りに行ってたそうです。3日くらいかけてたくさんイワナを持って帰ってきたそうですが、おじいさんの竿は竹で作った10尺のてんから竿で、自作した「一本竿」なので長いまま険しい山道を歩いて行ったそうです。竿も1本だけしか持って行かなかったでしょうから、折れないようにさぞ慎重に使ったんでしょうね。今から50年以上前のスローな時代の話ですが昔の暮らしが目に浮かんできませんか。今の時代、昔のように竹竿を日常的に使うことは、それなりにやせ我慢が必要になるのかもしれませんが、「日本の伝統的な釣りをやってるんだ」と胸を張るために、あえて竹竿を使って見ませんか

そんな昔ながらの「石徹白てんから」に興味のある方は「第15回石徹白フィッシャーズホリデー」(6月6日7日)でお会いましょう。


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こんな本を読んで「てんから釣り」に挑戦したものです。
中でも「かげろうの釣り」加藤須賀雄著は今読んでも勉強になります。もう35年も昔です。

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こんな本を読み山釣りにどっぷりのめり込んで行きました。山本素石氏の随筆は素敵ですよ。

その後、フライフィッシングに転向したんですが、あくまでも「てんから」が私の毛針釣りの原点であり日本の伝統文化として守って行きたいと思っているんです。
ちなみに、欧米からきたフライフィッシングの方が竹竿の愛用者が多いのはなぜなんでしょうね?

by itoshiro-sp | 2015-04-18 17:03 | てんから  

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