マイ バイブル

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瀬戸際の渓魚たち
セトギワノサカナタチと読みます。
著者は佐藤成史サトウセイジ氏、つり人社刊フライフィッシャー誌に37回(No13~49)にわたって連載されたものをまとめられたスゴイ本です。

以下に、まえがきより抜粋してみました。

「日本全国には、貴重な鮭鱒類の小集団がたくさん見られる。そんな彼らが置かれている境遇は一様に厳しく、いつ果てるともしれぬ状態にある。そんな彼らこそが本書の主人公、すなわち瀬戸際の渓魚である。生物学的に、地理的に、また環境的に瀬戸際に瀕している彼らは、常に絶滅と背中合わせの状態なのだ。そしてその背景には必ず人間の影が見え隠れする。・・・中略・・・・そこには乱開発とか環境破壊といった社会的要因だけでなく、ただいたずらに大量の魚を捕らえることで歓喜する、愚かな釣り人たちの存在を消し去ることができない。社会的モラルに欠けた釣り人たちが環境に与える悪影響は驚くほど大きいのである。・・・中略・・・・・もしも貴方が自然を愛する人で、そして釣りが好きで、魚が好きならば、こんな瀬戸際の世界から目を逸すべきではないと思う。現実を直視して、一人の釣り人としてではなく、一人の社会人として、そんな瀬戸際の世界を見つめてほしいと熱望する。この書は、滅びゆく渓魚たちへの鎮魂歌とするために書かれたものではないのである。」
と結ばれています。

私は、この記事が掲載されているフライフィッシャー誌はすべて購読していますが、こうして単行本となった本書を見ると、あらためてこの著者のレポート力の確かさと写真(当時はフィルムだった)の美しさ、そしてこの取材のほとんどを、たった一人でやり遂げた行動力(情熱、熱狂?)に脱帽するばかりです。著者にとって30才代のライフワークだったそうだが、この本を読んだ多くの釣り人に初めて釣りにおける環境的モラルという意識を目覚めさせたであろうという、功績には計り知れないものがあると思うのです。
もちろん私にとっても、この本はバイブルであり、その後、石徹白川でのキャッチ&リリース活動につながっていきます。もしも私がこの本と出会ってなかったとしたら、石徹白の峠川C&R区間はなかったかもしれません。

佐藤成史という人は、他の多くの釣り名人たちとはまったく異なった視点を持ったフライフィッシャーマンといえます。私にとっても釣りに関するかぎり、たった一人の師と思っています。(彼は私より2才年下ですけどね)
貴方が自然を愛する釣り人ならば、テンカラやルアーの人にもぜひ読んでもらいたいものです。釣り場の環境意識が変わるはずです。(今でもアマゾンなどで古本は手に入るらしい)

そして、このレポートにおけるすべての魚を著者自身がフライで釣って撮影していることに驚愕することでしょう。

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当時この写真に驚いたものです。(リバーサルフィルム写真ですよ)

B.B.キングが亡くなりましたね。
https://www.youtube.com/watch?v=ApMd-qOFyDE
彼が亡くなっても、音源は永遠ですからね。
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by itoshiro-sp | 2015-05-14 20:20 | 魚のはなし  

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