Mitsuaki Kebari

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石徹白の上杉光明さんが、お亡くなりになった。
ミツアキさんは石徹白テンカラの数少ない伝承者でした。
まだ73才だったので、まだまだいろいろ昔話を聞きたいと思っていたのにほんとうに残念です。

以前、ミツアキさんからもらった手巻きの毛ばりは、本当に貴重なものになってしまいました。
大切に保存します。
NHKの取材の時に僕の作った竹竿を、使ってくれと差し上げたんですが、「もったいないからしまっとく」と言って、けっきょく使ってもらえなかったんですが・・。
もう一度一緒に釣りをしたかったな。


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「石徹白てんから」のときのミツアキさん
左がハヤトさんで右がミツアキさん、
ハヤトさんやタケさんと悪さをした子供の頃の話をして
「ハヤトは今じゃ~組合長な~んて言ってるけどな~」ってイタズラっぽく笑う顔がよかった。
そんな時ハヤトさんは「ミツアキは俺のことはなんでも知っとるでかなわん」と言って目をパチパチするのです。
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たぶんこの時がミツアキさんの「てんから」は最後だったかもしれないな~。
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これが「ミツアキ毛ばり」です。「Mitsuaki Kebari」
青焼きのアユかけバリに白の木綿糸でチチワを作り蓑毛はキワダシングロ、石徹白地域の標準的な毛ばりです。痛み具合から察すると、何匹もイワナを釣った毛ばりでしょうね。ミツアキさんはバイスなどの道具は何も使わず素手でハリを持って巻くんです。もめん糸とニワトリの羽根だけで作れるシンプルな毛ばりですが、フライフィッシングでもこのようなスタイルがドライフライのスタンダードタイプと呼ばれていますね。
ハヤトさんに見せたらこれはだいぶ古いものだなと言われました。
今となっては貴重な逸品ですから大切に保存します。

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ミツアキさんを偲んで、似たような毛ばりを巻いてみました。
青焼きのアユかけバリは昔はどこの釣り道具屋にもあったものですが、今はもうあまり見かけません。古い釣り道具屋の長期在庫の中から改良トンボ型耳なしというハリを見つけたので買ってきました。細軸のハリなので強い合わせの人では使いこなせないかもしれませんね。
いとしろアウトドアフェスティバル2016の会場でお見せします。
そうだ、昔の人のように毛ばりを手だけで作る実演もしようかな。
Mitsuaki Kebariも巻いてみせますか。
石徹白てんから研究会用につくった竹竿もいっぱい持ってくからね。

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何を見て笑ってたんだろう。
ミツアキさん、安らかに眠ってください。




本当に大切なのは自然に感謝する精神だから・・・・。
な~んてね。
一生わからないのかね~。

アインシュタイン曰く
「この世に無限のものが二つある
ひとつは宇宙、もう一つは人間の愚かさ、
宇宙のほうはたぶん?だが後者は間違いない」






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by itoshiro-sp | 2016-05-25 10:37 | てんから  

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