
これは現在製作途中の真竹ロッド2タイプのロッド表面アップ画像です。
上が従来のモデルで下は竹の表皮を節の部分以外まったく削ってない「表皮モデル」と呼んでいるタイプです。つまり表皮が削ってないってだけのことなんですが実はこれ技術的にはかなり大変なことなんです。ごぞんじのように六角バンブーロッドは3角形のテーパー状のパーツ6本を張り合わせて作られます。この3角形を削るための基準面となるのが表皮面なのでこの面の精度がロッドの精度の原点になるわけです。ここを削って修正しないと言うことは表皮の部分は竹の丸いカーブがそのままということであり削りのときに使用する一般的な削り台(プレーニングフォーム)にぴったりとおさまらないわけです。
六角形の精度ついて少しの妥協もしない吉田のようなビルダーにとっても基準面を自然のままの状態であとの2面だけを削ってちゃんと精度を保ち仕上げることは特に緊張感のいる作業になりますが「六角竿が穂先の細いところまできちんと六角であることはロッド作りの基本中の基本だ」とつねに言っている吉田には絶対妥協できないところです。
竹の表皮を削らないことのメリットとは2つあります。
ひとつは竹の繊維の一番密集している部分をまったく削らないということは、削ることにより繊維が分断されることがまったくないので竹の持つもともとのパワーもいっさい損なわれないわけです。
そしてもうひとつは表皮を削らなければ表面のエナメル面が残るというメリットです。つまりここを残せば竹がもともと持っている天然の防水性がロッドになってからも損なわれません。吉田はこのメリットのためだけでもやっかいな作業に挑戦する意味があると考えます。
こんなモデルをとうとう作ってしまうのが「真竹ロッドビルダー吉田」なんです。
PS,
私的には使い込んでいくと真竹ならではのとってもいい色になっていくってだけでもこの表皮モデルがほしくなってしまうんですが・・・・。