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今日と明日NHKで放映

石徹白フィッシャーズホリデーで、行われた「ワイルドトラウトワークショップ」が、NHKのローカルニュースで放映されるそうです。
本日は18時30分からの「ホットイブニングぎふ」で18時40分頃から、明日は朝7時45分から「おはよう東海」で放送です。
本日は岐阜だけかもしくは東海3県?で明日は東海北陸7県?と聞きました。
参加された方はぜひ見てください。
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by itoshiro-sp | 2015-06-24 07:03  

キャッチ&リリース

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2日前に石徹白の峠川で釣れた岩魚です。
私が釣ったんじゃありませんが、すず竹ロッドで釣ってくれたのでうれしくて・・・。
すばらしい魚体ですね。当たり前です10年間以上も放流は一切してないんですから峠川の魚は血統書つきの天然魚ですからね。峠川恐るべしでしょう。民家の横を流れるなんでもない小河川にこんなのがいっぱいいるんですから、日本一の里川でしょう。

こんなこと言っちゃ本人(実は息子)に悪いけど釣り人の腕前がよくて釣れたわけでもなければ、もちろんすず竹ロッドの手柄でもありません。(写真撮影の腕前はほめておきます)
ひとえにキャッチ&リリースのおかげなんです。
3月に解禁して早くも3ヶ月、普通の川なら釣り人が連日持ってっちゃうからもうほとんど残ってませんが、峠川C&Rにはコンディションのよい魚たちがあふれています。ここの魚はこのまま秋まで残り産卵するんですよ。すごいことです。考えるだけでワクワクします。

ただこんな釣り場がもっとたくさんできるといいと願ったとしても、日本の河川管理構造ではただ待っているだけでは絶対できません。
できるとしたら釣り人の行動から生まれるだけです。峠川もボランティアの釣り人が声を上げてそれに漁協が応えてるんです。

PS,ちなみに、「すず竹ロッド」のコンセプトの一つは「ティペット7Xでイワナ40cmまでは何とかした~い」ですから。現に40センチのイワナは数匹テスト済みです。

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by itoshiro-sp | 2013-05-24 17:59  

ヘチマの話

ここのところ数年間ヘチマを栽培している。初夏から秋まで長いあいだ黄色い花が次から次へと咲き爽やかでいい、じつはこの実で作るヘチマタワシがすぐれ物で、これを食器洗いに使うと市販のスポンジより間違いなくすぐれていると思う。長く使ってもくたくたにならないしいつまでもきれいな白い色が変わらない、少々の油汚れならなぜか洗剤なしでもよく落ちる。いつも女房と絶賛している。ところが知り合いに差し上げているのに意外にも良かったという反応がこない。きっとみんな使ってないのだろう、こんな昔の単純な道具が現代のスポンジに比べそれほど良いとは思わないのかも知れない。道具は一回廃れると再度普及するのは難しいようだ。
竹の竿も同じように、もう今では使いものにならないと思いこんじゃってる人も多いんでしょうね。

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これがヘチマタワシです。10センチくらいに切って使います。竹の表皮もこれでキレイになります。

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家のガレージは夏になるとこんな感じです。観賞用としてもとても爽やかで良いですよ。
ちょうど今に時期に種をまくといいんです。
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by itoshiro-sp | 2013-05-07 10:40  

石徹白川石徹白フィッシャーズホリデー

石徹白フィッシャーズホリデー開催と出展のお知らせ。
今年も6月の1日土曜日と2日日曜日に石徹白フィッシャーズホリデーが
開催されます。参加してくださる皆様に会場にて各種ロッドを手にとってご覧いただけるように出展準備しておりますのでよろしくお願いいたします。貸し出しロッドも用意できそうなので石徹白川で実際に釣りをしてみてください。      


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すず竹フライロッド
シリーズ名 石徹白川
仕様  
チタン製ガイド   (アトリエKANオリジナル)
花梨瘤リールシート&シルバー金具  (アトリエKANオリジナル)
ハードケース            (アトリエKANオリジナル)
     販売価格 2ピース50000円より
         3ピース60000円より

上記価格はスタンダードの基本価格であり使用している竹自体の希少性によっては少し高くなります。
また、今のところ完成品の現物販売のみです。特別な注文製作は承っておりません。

 
    製作アトリエKAN 斉藤彰一
    連絡先 メール   ssmkj@apost.plala.or.jp
     HP    090-9903-9980斉藤
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by itoshiro-sp | 2013-04-15 09:05  

石徹白で使う道具として生まれた「すず竹竿」

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この春、最初のアマゴと「すず竹ロッド」

すず竹ロッドはすべてが石徹白川専用フライロッドです。すべてに石徹白川にまつわる銘をつけてます。

日本ではつい50年ほど前まで釣竿といったらすべて竹製だったのですが、戦後、グラスファイバーからカーボングラファイトへと一気に移行し気がつけば竹竿はまったく見かけなくなりました。ただしフライフィッシングでは竹を三角錐形に削ったものを六本貼り合わせた六角形の竹竿が今も使われています。、これは竹の自生しない国で発達した製法で材料もすべて中国産のトンキン竹といわれる輸入竹が使われており、フライフィッシングとともに伝来した輸入文化であり日本古来からの竹竿文化とは違うものです。
日本へのフライフィッシング伝来自体が、日本の竹竿文化が消えてからだったのでフライロッドを日本の竹を使用し日本式で作る試みはされなかったのです。したがって、私が作っているような日本のメ竹(すず竹)を材料にした丸い竹をそのままフライロッドに仕立てることはフライフィッシングの歴史において過去に無かったタイプの竿といえます。
日本ではフライ用のロッドというとなぜかいまだに外国メーカーが幅を利かせている。いつまでも単なる外国の釣りへの憧れというだけとも思えないので、外国製のフライロッドに憧れる日本のフライフィッシャーたちは「日本のフライフィッシング」を本当の意味で理解できてないのかもしれない。ふつう道具というものはその使用目的があって製作されるものでありその道具が釣竿の場合使われるフィールド、つまり日本のフィールド用の竿が生まれるはずです。外国のメーカーが日本のフィールドと日本の鱒をどこまで理解してるんでしょうか?
私がこの日本の鱒たちと遊ぶための石徹白川専用フライロッドである「すず竹ロッド」が作れたのには「すず竹」というフライロッドになるために生えてきたような竹の自生地が身近にあったことはもちろん、吉田幸弘というロッドビルダーが身近な友人であったことがとても大きい、竿作りの基本は彼から学んだ。しかし手取り足取り教わったことはないし、竿作りなんてそんなふうに師匠に作り方だけ習って一人前になれるジャンルではないとおもう。
重要だったのは作り手の私が「どこでどんな釣りに使いたいか?」「どんな竹を使いどんな竿にするか」 を自分自身で特定できていたことだろう。そして石徹白川という日本の典型的なフィールドをホームとしてそこでの釣りの道具作りに徹してきたことに尽きるのかも知れない。
すず竹ロッドを作り始めて7年、私の場合は石徹白川での自分のフライフィッシングにおいて道具としては何もこまらないレベルのものはあんがい早い時期にできていた、しかしその後の7年を経てようやく自分らしい作風が完成した気がします。
ジョイント部分は金属製からグラファイト製に変えジョイント部の力の分散が格段に良くなったし、スレッドカラーやグリップ周りのデザインも「これだ!」というものにたどり着いた。そして表面塗装もやめました。「すず竹」がもともと持っている優秀なエナメル質だけで充分だとおもうので今はフシの芽を欠いたあとの防水処理だけにとどめています。
フライフィッシングにおいてもグラファイト全盛時代にあえて竹竿を使用される理由の大きな部分に自然素材の竹が持つナチュラル感への憧れがあるとおもわれるが、一見本格的なナチュラル感のある西洋式六角竹竿も実はブランクの手元から先端まですべてが接着剤で貼り合わせてあるわけでけっこうケミカルに頼った製品なのです。その点において「すず竹ロッド」は格段に素朴でナチュラルなんですがそれだけに素材がすべてといっても過言ではなく、まさに素材との一期一会の産物である。
結局、私の作る竿って一人の釣りマニアが自分の釣りのために作った道具なんです。すべてが自己流、自己完結、自分で作って自分で使って「使い心地」が良ければそれで良しなんですが、最近、名古屋のフライフィッシングの名手安田龍司氏が妙に絶賛してくれるので、なんだかまた大きな自信ができちゃって・・・。そんなわけで、こうなったらすず竹ロッドがフライフィッシングにおける日本独自のスタンダードな道具文化となれるようになんとか普及していきたいと願ってます。
まったくの天然素材の道具なので100年たっても使ってくれる人がいるかも知れないことを想像するとあまり恥ずかしいものを残すわけにはいかない、な~んて思いながら作っています。
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by itoshiro-sp | 2013-04-14 19:53  

私の「てんから」考

少し長くなりますが私のテンカラ考を綴ってみました。

私は若い頃、テンカラにはかなり入れ込んだ時期がありました。現在主流となっているレベルラインのスタイルも早くから取り入れていた、渓流紀行家でテンカラ釣りを広めた山本素石氏がまだ存命だった頃その門下で愛知県の犬山市在住の井戸蛙石という人物がいて「関西のつり」という雑誌にレベルラインのことを投稿しておられたのを読み、手紙で教えを請い、そのアドバイスをもとに半分は自己流でそれなりにきわめたとおもう。そんなテンカラ狂いが10年も過ぎた頃、FFをやる後輩と一緒に釣りに行くことになり、当時は私もFFなんて日本の渓流では釣れっこないと思っていたので、後輩のこともかなり侮り、テンカラの威力を見せてやるくらいの気分で出かけた。けっこう長いトロ瀬のあちらこちらでライズしているポイントに遭遇し、先にテンカラで振らせてもらった。楽勝気分で望んだが自慢の逆さ毛ばりはまったく見向きもされず負け惜しみに「こういう一見簡単に見えるのにかぎって、釣れないんだよ」なんて言った私に「ちょっとやらせてもらっていいですか?」「たぶんガガンボだな・・・?」なんて独り言をいいながら白い綿毛のようなフライをフワっとキャストするとスローモーションのようにゆっくりと浮上しパクリとくわえた。自分ならこのタイミングで合わせるだろうと思われるところよりズーッと遅れて軽く竿を立てると水底近くで魚がギラギラとローリングするのが見えた。丸々と太ったアマゴだった。その後も私がテンカラで叩きまくった数ヶ所からも同じようにアマゴを釣って見せた。そして「やっぱりガガンボでしたね」とその頃の私にはわけの分からないことをつぶやくのでした。完敗だった。「すごいな」と私がいうと「たまたまCDCガガンボがバッチリ、マッチングしただけですよ」と涼しげに言ったが、相当満足したようでその後はまったく釣りをせず私のテンカラを見ているだけだった。私のほうはその逆にかなり混乱しつつも後輩にすこしは良いところを見せておかないと、という思いもあり、躍起になってテンカラ竿を振るのにかえってサッパリなまま1日が終わってしまった。「それにしてもゆっくり合わせるんだね」と聞くと、「ちゃんとフライが消えたのを確認してから合わせますからね、けっこう咥えたように見えても咥えそこなってることも多いですから」「またティペットは8X(0.3号)であり長くしてあり魚がくわえてから違和感を感じて吐き出すまでの時間が長いのでゆっくりロッドを立てればいいんです」と自分が今まで考えもしなかったことを言った。自分はいままで毛ばりにガバッときたらいかに早く合わせられるかにかかっていると思っていたし特にアマゴの場合など毛ばりの近くで異変を感じたら即座に合わせるスタイルでやってきていたので当然あわせも強くなりハリスは最低でも1号くらいないと合わせ切れしてしまう。ハリス0.3号にもおどろかされたし魚がちゃんとくわえたのを確認してから合わせるというのにもおどろいた。
結局、帰りの車の中で「弟子入りするからFFを教えてほしい」と後輩に頼み、その日でキッパリとテンカラと決別した。それからはフライフィッシング一筋となった。38歳の時だった。
これはあとで知ったことですが、その後輩は岩井渓一郎氏の第一回FFスクールから何回も受講しており当時の日本のフライフィッシングの最先端をマスターしたかなりのエキスパートで、結局、私はとても良い師匠に弟子入りしたわけでした。

両方の釣りをやった私からみて、どちらの釣りが難しかったかといえば、もちろんフライフィッシングだろう、テンカラは初めての人でも現場で簡単なレクチャーを受ければその日のうちに魚を釣れるようになる人もいるが、FFではそう簡単にはいかない、フライのシステムで日本の複雑な流れを流すことができないのだ。そしてなによりも魚の食性に基づいたフライを使いこなすためにいろいろ理解しなければならないことがたくさんあり、FFに転向した私もテンカラをやってたころと同じように、どんなポイントも攻略できるようになるには2シーズンくらいかかったのだから、かなり難しかったと思うが、思うように釣れなくても、なぜか楽しくてテンカラに戻ろうなんてまったく考えなかった。テンカラだってマスターできるまではけっこう難しかったような気がするが、その記憶は自転車に初めて補助輪なしでのれるようになれたのと一緒で「あんなに難しかったのに一回乗れてしまったら何てことなかった」のと同じような記憶だ、FFほうは一応乗れるようになっても、次から次にステップがありそれをひとつひとつクリアしていくごとに終わりがないような奥深さを感じる。テンカラは活性の高い魚だけ効率良く釣ることが身上であるが、FFは活性の低い魚でも何とかして攻略することのほうがより楽しいというかとても重要で、FFという遊びでの競争相手があるとしたら、常に自分自身であり、他人との競争心はない。たとえばその日は調子よくぽんぽん釣れたとしても「この魚は10年前の自分にでも、やすやすと釣れただろう」と思ってしまうので大した充足感にはつながらない、逆にまったく反応しないような魚を見つけ自分が持ちうるすべての知識と経験をしてやっとの思いで釣った時に心の中で「この魚は昔の自分では釣ることができなかっただろうな」と思うわけであり、そんなときにこそ一番充足感を得ることが出来るのである。

なぜかは分からないがテンカラしかやらない人はテンカラのほうがフライより良く釣れるに決っていると単純に思い込んでいる人が多いようだし、私の周りにいるフライフィッシャーの中にも「テンカラってそんなによく釣れるんですか?」とたまに聞かれるが、「君達くらいのレベルならテンカラもフライも別に変わらないよ」と答えている。もしも私が同じ川の同じ区間を同じ日の同じ時間に釣ることができたとしたら、テンカラとFFのどちらの釣り方でも、きっとほとんど変わらない結果になると思う。うまいフライフィッシャーと平均的なテンカラ師だったら間違いなく前者のほうがたくさん釣るし、反対に平均的なフライフィッシャーとうまいテンカラ師だったらやはりうまいテンカラ師のほうが釣るだろう、つまり釣り方より釣り人の技量の差だと思う。技量が同じだったら変わらないハズだ。私のように,テンカラも本格的にやったことのあるフライフィッシャーは数少ないと思うので、そのあたりのこともニュートラルな視点から語っておいたほうが良いかなと思っている。

そして今、私はまたテンカラをはじめようかと考えている。というのは最近のテンカラはレベルライン(主にフロロカーボンの2号から4号あたりの単なるテグスのこと)が主流となっていて竿も最先端のズーム式グラファイトロッドまであり長さも伸ばして4mは普通という、なんかこれでは日本の伝統文化というには少し方向がずれて行ってるような気するので、私がやるなら昔ながらの3m弱の竹竿と馬の毛のラインを使った伝統スタイルの継承にこだわってみようと思っている。石徹白にも古くからテンカラ釣りがあったようで私の好きな山本素石氏の随筆集「渓流物語」(朔風社)の中にも「越前のテンカラ師」というタイトルの一文がある。昭和30年代に素石氏が石徹白川で出合ったテンカラ釣りをする地元の老人の話で、その老人は目がほとんど見えなくなっていたらしかったが、素石氏がたった今釣り上ってきたコースを釣って下ると言う、どんな釣りをするのか見たかったのでついて行ったら、とても目が不自由だとは思えないようにポンポンと釣ったという。昔から越前各地の山村には竹の延べ竿に馬の尾の毛を何本かをより合わせテーパーにした糸を使うテンカラ釣りが伝わっていると書いている。後年になり私自身も石徹白へ足繁く通うようになり、この話に登場する老人は上村金重さんという上在所地区に実在していた人物で、実はその曾孫にあたる上村恭平君に石徹白小学校の「釣りクラブ」で私がFFを教えたことがあったのだ。
こうなると、恭平君にも曾じい様のやっていてような「石徹白テンカラ」をぜひとも継承してもらわなければならない。

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久保田友芳さんはこんなタイプのかなり小さい毛ばりを好んで使っていた。
1994年頃、夏の夕方、友さに川で出会うとよくビクの中を見せられた、見せてくれる時はきまって丸々と太った岩魚で満タンだった。
そして「君らみたいに毛ばりを自然に流しとってはこういうのは釣れんぞ、岩魚のおりそうなところに毛ばりを止めて誘わんと釣れん」といつも言っていた。
フライを始めた頃で、当時のスタイルはとにかくナチュラルドリフトを心がけていた時代だったので誘って釣るのには少し違和感を感じたものである。


「石徹白てんから」の伝統を一緒に保存していきたいと思ってくれる仲間を募っていますので興味があったら連絡してください。
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by itoshiro-sp | 2013-03-07 17:34  

てんから竿

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「石徹白てんから」用の竿です。
石徹白に昔から伝わる釣り方ですが、今ではもう竹竿を使う人がいないのが寂しくて竹竿を復元してみました。製作には石徹白の方々のアドバイスをいただきましたので今年はこれで実戦テストをかねた「石徹白伝統てんから」を復活させるのがたのしみです。
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実は昨年、シーズン終了間際に石徹白川で名古屋のFFの名手安田龍司さんが「ちょっと使わせてよ」なんて言って真昼間30分くらいテストした時、釣っちゃったアマゴなんです。35センチくらいでしょうか?竿の調子はどうでしたって聞いたら「良かったと思うけど折れそうだったよ」って言われちゃったので、また彼が使って40cm級が掛かっても大丈夫なようにちゃんと修正済。

やっぱ、達人って持ってるんだよね~。
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by itoshiro-sp | 2013-03-04 10:05  

源流用すず竹ロッド

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イトシロの源流用に全長182センチと186センチの2ピースロッドが2本完成しました。
藪のかぶったポイントでも振りやすいショートロッド、このロッドにはイトシロ岩魚の棲む谷の名前をつけるつもりです。
ともに20グラムのオモリをぶら下げたところです。上が186センチ、下が182センチです。
全体にきれいに曲がってるでしょ、短いのでけっこう調子を出すのに苦労してるんですよ、野に生えているすず竹の調子のままで6フィート前後を作ると、全長が短いために曲がりのストローク幅も短くなるので使いやすい距離のカバー範囲が狭くなります。つまり10メートル以上のキャスティングは使い良いのに5メートルくらいの近距離は硬すぎてまったく使えないというロッドやその逆に5メートルくらいまでは使いやすいのに10メートル以上はフニャフニャで使い物にならないロッドになります。これが7フィートくらいになれば曲がり幅の長さでカバーできてしまうのでそれほど顕著に感じることはないのです。だから短いロッドのほうが難しいんです。ジョイントの部分をカットしたりティップだけ少しやわらかい竹を継いだして微妙な調整をしてます。
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さて、私の作る「すず竹ロッド」、グリップとリールシートのデザインは違和感を感じますか?
以前は一般的なフライロッドのようにコルクグリップでしたが、最近コルクの値段がお高いんですよ。特に上質なものはめっぽう高いので何も欧米のフライロッドと同じようにしなければならないこともないかと思い、身近な材料である布袋竹を採用してます。天然のコブコブになってるものをそのまま使うのでひとつづつけっこう違うのですがどれもが、意外にもとても手に良くなじみまったく違和感がないと言ってもいいのです。このことは私だけの意見でもなく使ってくれている人の評判も上々で今のところ使いにくいと言う人がいません。今回182センチモデルには少し細すぎると思われる物を採用してみましたが、いやいや、これもけっこうよかったですわ。リールシートよりグリップのほうが細いのでリ-ルをとめるリングがグリップのほうに外れないようにリールシートにリング止めのツバをつけました。かなり不思議なデザインになりましたがどうです変ですか?
グリップを布袋竹にすれば、材料代がうんと安く済むのでその分で金具を石徹白オリジナル(シルバー製)にできます。
私の場合は日本(特に石徹白)のフィールドでのフライフィッシングに特化したフライロッド作りをしているのでずっとこのすスタイルでいこうと思ってます。

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石徹白ロッド専用のオリジナル金具、シルバー製です。
笹の葉3枚で構成されたポケットと竹をデフォルメしたリングです。すず竹ロッドにおいて唯一、見た目にコストをかけてるところですが機能も忘れていません、リールをホールドするためのこのようなタイプの金具はハーディーのロッドが昔から採用してます。他では最近は見かけませんがこのデザインだとリールフットの形状が少々厚くても対応できるしホールドの確実性が高いので、実用面での採用の産物でもあるんです。
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by itoshiro-sp | 2013-02-23 14:28  

竹竿に囲まれて・・・・・。

雪は雨に変わったけど寒い日です。
こんな日はストーブの部屋から出られません。
週末の2日間は自動車の趣味関係の人たちが次々と来てくれ、とてもにぎやかでしたが
今日は一転してとても静かです。
こうなると春を偲んで釣りモードになるわけです。

そんでもって、なんとなく部屋にある竿を数えてみたらなんと26本ありました。
すべて竹製のフライロッドばかりです。
内訳は外国製の6角ロッドが4本、吉田作真竹ロッドが5本、残りが自作の「すず竹ロッド」でした。

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フライを始めた頃はグラファイトロッドばかり使ってましたしそれなりに何本も買ったもんです。
そのうちあこがれだったバンブーロッドにも手を出し外国製のバンブーロッドも何本か手に入れましたんですがバンブーロッドはグラファイトにくらべるとどれもみな使いづらかった。結局少しやせ我慢してムードを重視して使うものだと思うことで自分を納得させるしかなかった、ふだんの釣りではどうしてもグラファイトのロッドの出番のほうが多くなり、たまにちょっと気取ってみたい時に使うだけだった。

その数年後、ヨシダロッドに出会いまったく考え方が変わった。とにかく道具としてグラファイトと比較しても、私の釣りにおけるどんなシーンにおいてもまったく支障がないと感じた。
そんなわけで高価な外国製の竹竿は、まったく出番がなくなりそれどころかグラファイトロッドも必要なくなり結局ほとんど処分した。今では外国製のバンブーロッドはヨシダロッドとの比較用に残してあるようなもので、おそらくもう実際の釣りに使うことはない気がする。

そして今は自分ですず竹ロッドを作っている。道具だからとにかく自分が使ってみて使いやすいと思えるロッドを作っている。
この考え方は吉田君と同じで「ヨシダロッド」も「すず竹ロッド」も飾り物を作る気はありません。
釣りにおいて一番重要な道具は竿だと思っている。それが使いにくかったら楽しくないと思うので・・・?

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ストーブの天井には次の製作を待つすず竹が出番を待って乾燥中です。
ヤカンのツルも布袋竹で自作してます。竹がよっぽど好きなんですね?

PS
余計なことかもしれませんが、
竹竿を検討されている方のために私から経験にもとずくアドバイスがあります。
あなたが竹竿を買おう思ったとき、あなたがそのロッドでやろうとしている釣りのジャンルをちゃんと理解しているビルダーに注文してください。たとえば渓流で岩魚やアマゴを釣るために竹竿を注文するなら、その作り手が岩魚やアマゴ釣りをちゃんと人並み以上にやっている人で無ければならないということです。「人並み以上に釣りが好きな人であること」これはほんとに大事です。
となると、外国のロッドは外国の釣りしかやったことが無い人が作っているわけであり、そこがすでに少し方向性がずれているような気がするし、日本のロッドビルダーの中には、実は「この人本当に釣りやってるの」ってレベルの人がけっこう多いんですわ。フライをはじめて一人前のフライマンといえるようになる前にロッド作りに興味が移っていった人達なんでしょうね。釣りが一人前にできない人にロッドビルダーですって言われてもね~?

極端なことを言っちゃうと竿ばっか作ってて釣りにちっとも行かないような人より、釣りばっか行っててちっとも竿を作らないような釣りバカハマチャンの作るロッドなら、少なくとも使い物にならないなんてことはないと思う。
つまりロッドビルダーの工房を訪ねるより本当は一緒に釣りをしてみれれば一番いいんですがね~。
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by itoshiro-sp | 2013-02-18 12:13  

ネット考

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普段使っているネット達です。ネットの役目は魚を傷つけずすみやかにリリースするための道具だと考えています。獲って食うための釣りならば岸に引きづり上げればよいわけで、ネットなんてなければなくても良い気がする。私のネットはリリースのために持つネットだから一般的な荒く編んだ網は使わずパワーネットと呼ばれるレース見たいな生地の網に交換している。こちらのほうがぜったい魚の肌に優しいと思っているし、もうひとつ理由がありライフワークの岩魚の調査で遺伝子解析のためにイワナのアブラビレを少しカットするんです、この時ネットの中でカットするんですが時々ヒレを落としてしまうんです。そんなときでも編み目が細かいのでネットからこぼれません。これはとても重要です。いっしょに行く仲間も普通の網を使ってる人はせっかく採集したヒレを時々落として悔しがっています。
それと源流はやっぱり折りたためるワンタッチネットがいいですね。量販店に行くと渓流用に安価に売っています。機能的にはそれで充分ですがデザインが少々味気ないのでグリップなどを自作しています。
ネットってどんなに高くても安くても道具としての機能、性能にはまったく差がないといってもいいジャンルと思うんだけど、フライマンはみなさんけっこう高級ネットが好きですよね。
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by itoshiro-sp | 2013-02-10 09:38