カテゴリ:ロッド( 14 )

 

調査専用フライロッド

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こんなフライロッド見たことないでしょうね。
フライ用のインターラインロッドですから、もちろんガイドはついてません。
イワナの調査の場合小さな小さなボサ川も対象となります。
しかもどんなボサ川でもフライで挑むというこだわりは譲れませんから、大変なんです。
調査となればこのロッドの出番です。

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ここがラインの入口。
まったくの自分用なので作りの荒さはお許し下さい。
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トップガイド。
もう10年も前から使ってます。磯釣り用インターラインロッドのトップセクションと2番セクションだけ利用するんですが、現代のインターラインは内壁にラセン状のガイドが設えてあり、意外でしょうが、フライラインの滑りも全く問題ないのです。
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魚と一緒に写真を撮る時はちょっと違和感があるので、バット部分はスズ竹ロッドのスタイルでまとめてあります。

チョウチン釣りから15ヤードくらいまでのすべてをカバーできるので、山岳渓流では最強に実践的なロッドだと思います。
ゲテモノロッドのカテゴリーなんでしょうが、なかなか侮れないんです。

このロッド、全くの初心者の練習にも最適だと思います。



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余談です。
アサガオをアンドン仕立てにしてみましたが、少し高くしすぎました。
どこかの斜塔みたいに傾いてきました。何事にも限度がありますね。
涼しげでいいんですが、猛暑が続いているので、水やりを欠かせません。
水のやりすぎも良くないかな、と控えめにするとすぐにグッタリとなります。

ちゃんと「ご隠居」やってます。












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by itoshiro-sp | 2016-08-18 18:06 | ロッド  

忘れられない人

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東 清美氏(azuma kiyomi)残念ながら2005年に逝ってしまわれた。まだ45歳だった。
横浜から石徹白川に何度も来てくれたし、亡くなる少し前に横浜まで会いに行った。
その時はまだ元気そうだったのに・・・・。
病名は大腸ガン、亡くなる前年に石徹白の谷屋旅館でご一緒した時に「最近お腹が調子悪いので帰ったら検査する」と言っておられたのが、それからちょうど1年後・・・・。
あまりのあっけない別れに天を仰いだ。
そんなこともあり、自分が同じ病気になった時は、やはり「もうダメなんだろうな」と覚悟を決めたが、何とか2年持ちこたえることができた
運命という言葉が身にしみる。

彼と知り合うことがなかったら、竿作りはしていなかったと思う。
彼こそ日本の丸竹で作るフライロッドのパイオニアである。
フライロッドのようなものなら作ることは誰でもできるが、ちゃんと使えることを教えてくれた功績はとても大きいと思います。
手作り可能な釣り道具はいろいろあるが、竿だけはその釣りのことをちゃんとわかっている人が作らなければならない。
東さんは、釣りが上手かったから、彼の作る竿はとても良かったな。

PS
7月10日午後1時5分からNHKの金とくで以前放送された「命をつなぐ川、石徹白川」が再放送されるようです。
もう一件、7月7日午後10時からBS-TBS釣り百景で安田さん出演の九頭竜川が放送されます。
見てくださいね。
















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by itoshiro-sp | 2016-06-30 23:53 | ロッド  

鈴竹竿 石徹白てんから

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「石徹白てんから竿」販売用がまずは2本完成しました。
総鈴竹でどちらも十尺弱の3本継ぎです。グリップは僕の定番であるホテイ竹、スリーブ部は竹に近い色の糸で巻き、とても地味な仕上げです。むかし石徹白の人が使っていた竹の、のべ竿を意識しています。
竿袋だけでもいいかなと思いましたが、ハードケースも作ってしまいました。
ケースを作りだしたらやたら気合いが入っちゃっいまして、良い布が見つからないので、11号帆布をタマネギの皮で染めてみました。なかなか良い色に染まりました。ついでに「石徹白てんから」のロゴも入りました。いい感じにはなったんですが・・・?道具だから価格をお安くしたいのについやり過ぎちゃいます。でもやっぱりハードケースがあったほうが安心ですからね。長く使ってもらうためにも。

5月に石徹白川へイギリスからお客さんが来るんです。僕は初めて会う方々ですが、去年の石徹白フィッシャーズホリデーに来てくれたそうで、石徹白を気に入ってくれて、なんでも今回は石徹白川の「てんから」を取材したいそうです。そんなわけで、ちょっと張り切ってます。

石徹白フィッシャーズホリデーまでには、まだまだ何本か作りますよ。馬の尾の毛を縒って昔ながらの「てんから馬糸(バス)」も作って置かなければならないし、毛針も巻きたい、あ~、まだまだやることがいっぱいです。
なぜか画像に写っているパイプはオリジナルケースの本体です。竿が蒸れないように穴を開けてあります。竹竿に水分は良くないですからね。




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by itoshiro-sp | 2015-04-14 15:04 | ロッド  

紋入りのすず竹

美しい紋が入った3ピース210センチ「いとしろ」と名付けました。すず竹の紋入りって滅多にないんです。たまにあってもきたなくシミになったような紋がほとんどです。だからこの竿のような美しい紋は自然が作った奇跡なんです。ただ美しすぎて使いづらい。美しすぎるとけっきょく飾り物になってしまうんです。道具が道具として使われないということはやっぱりよくない気がする。私は道具屋なんでどんなにきれいな竹でもよい竿に出来なければ作りませんからこの竿も調子はよいですよ。竿に使う竹はすべて自分で取りに行ってますがこの紋の入るメカニズムが未だによく分かりません。
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by itoshiro-sp | 2015-04-04 00:08 | ロッド  

鈴竹の石徹白ロッド

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このサイトでも時々画像が登場している丸竹で作ったフライロッドのことを紹介します。

日本には多種類のメ竹(笹類)が自生していますが、その中に篶竹(すずたけ)というすばらしいメ竹があります。直径は5㎜~8mm長さは1m~2mたらずのメ竹で標高500m以上にしか自生しません、一般的にはあまり利用されていませんが、一部の地域で高級なカゴや竹座布団の最高級材料として使われてきました。ところがこの竹をフライロッドにすると六角バンブーロッドで言うなら一番手間がかかる中空仕上げのようなレスポンスの良いすばらしい竿になります。もう長年使っていますが、というか自分の釣りでは「すず竹ロッド」オンリーです。少なくとも日本の渓流(とくに石徹白川)でイワナやアマゴと遊ぶのにこれほど相応しい竿はないと断言できます。「日本の鱒たちと日本の竹で遊ぶ心地よさ」ということなのか、他のどんなロッドよりも趣があるので結局いつもこの竿を使っています。

 横浜の高校教師だった東清美氏というフライフィッシャーが2000年頃から和竿の製法に習い野に自生するメ竹でフライロッドを作ることを紹介されました。東氏は「丸竹ロッド」と命名し「丸竹倶楽部」というグループを主宰しロッド作りを広めようとされました。東氏本人はとても残念なことに2005年に若くして病死されてしまったが、その仲間たちが今も東氏の意思を引き継ぎ丸竹ロッドを作り続けている。東氏は石徹白川にも何度か来てくれたし私のロッド作りの師匠の一人です。
東氏が亡くなるすこし前にアメリカの有名バンブーロッドビルダーのマリオ・ウィジニッキ氏が来日したことがありその時、東氏自作の丸竹ロッドを「日本にはこんな竹竿がある」と紹介したところマリオは「こんな竹が存在するのならわざわざ6角にする必要がないじゃないか」と、とても驚いていたという。

私的にはメ竹の中で特に「すず竹」が気に入っているこの竹は高野竹とも呼ばれておりヘラ釣り用の和竿作りで穂持ちとよばれる先端から二本目の一番力のかかるところに使われる丈夫な竹である。あまり太くならないが、細くても肉が厚く硬くて粘り強いので7フィートくらいの3番ロッドに仕立てると細身のとても「心地いい」ロッドになる。
日本のフライフィッシングもこの30数年でやっと日本独自のかたちに熟成してきたので、ロッドに関しても日本の渓流で日本の鱒たちと遊ぶための専用調子ともいえるロッドも多くなってきた。そんな要求にも「真竹ロッド」や「すず竹ロッド」は妙にマッチする。趣だけでなくまったくの「実用的道具」としても一級品であることを広めたいとおもっている。
             
私も以前はバット部分とティップ部分を別の竹から選別し組み合わせて自分の好みの調子のロッドを作っていましたが、最近は一本の「すず竹」を野に生えていた姿そのままでフライロッドにするということに ロマンを感じ、「野にあったがままに」というコンセプトのロッドしか作らないようになりました。生えていたままの竹を「ほとんど切り詰めないように2本継ぎか3本継ぎかにする」だけなんですが、このほうが自然との一体感のような「やさしさ」を感じられるし、本当の意味で「森からの贈り物」のような気がする。そんな、「すず竹単組(ひとえくみ)ロッド」を少しでも多くのフライフィッシャーに実際に使ってもらいたいと思うのです。ただし、野に生えたままでフライロッドになるような竹となると、そうやすやすとはみつからないから、きっと年に数本くらいしかできないでしょうが、 私が愛する「日本のフライフィッシング」の独自な道具として後世に伝わっていったらいいなと思っている。作り続けることで東清美氏の思いも引き継いでいきたいと願う。

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     「すず竹単組石徹白ロッド」(すず竹ひとえくみいとしろロッド)
仕様、グリップは布袋竹リールシートは花梨、
オリジナル石徹白ケース付き
天然素材のままなので長さも調子も一本一本違います。
ちゃんと使える道具として定着してほしいので
価格もお安く提供していきたいと考えております。
お問い合わせは 
ssmkj@apost.plala.or.jp までメールでお願いします。

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実は、自分のなかでは、「すず竹ロッド」製作のブームは数年前に終わっていたのですが、昨年フィールドにて私が使っていた「すず竹ロッド」をFFの名手として有名なY氏に絶賛していただきその後も会うたびに「すず竹すごくいい」とおだてられ、とうとう少しづつでも販売用に製作していこうとなった次第です。

フライロッドを単に道具としてみるだけならグラファイトロッドだけで充分なのでしょうが、いまだにバンブーロッド(六角竹竿)が支持され実際に使い続けているフライフィッシャーが、たくさん存在するわけです。それも竹が自生してないアメリカにも大勢いることは、フライフィッシングと竹竿の相性がよいというだけでは、片づかない何かがあるのでしょう。
竹を輸入してまで六角形にはりあわせ竿を作り、もっと軽くそしてシャープに振れる竿にするために芯を抜いた中空のロッドまで作っているアメリカのバンブーロッドビルダーがこの「すず竹」を見たらさぞかしびっくりすることでしょうね。身近にこんな竹があったら手間をかけて中空ロッドなぞ作らなかったのにと思うかもしれないですね。
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by itoshiro-sp | 2012-07-13 12:54 | ロッド  

新作「Itoshiro」ロッドケース

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ロッドケースの新作です。従来は布の中袋とアルミ製ハードケースが別々に分かれた一般的スタイルでしたが、使い勝手と機能性を考えこんなケースを作ってみました。プラスティック製ハードケースを布でくるんで中も別素材の布で間仕切りしてあります。ケース下部は革キャップで補強してあります。ずいぶん使い勝手の良いケースになったと思います。このケースならイブニングの後に「袋はどこへいったやら」・・・?ってなことがなくなるかも。ちなみに、革の部分は生革なので2ヶ月ほどでいい色に焼けてきました。
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上側の吉田六角フライ竿は鳥獣戯画の柄、下の鈴竹フライ竿のほうは波の和柄にしてみました。
どちらも超和風です。革製プレート部分に吉田ロッドには幸弘の焼印が押されます。今後は「Itoshiro」のシリーズだけこのタイプのケースを採用していきたいと考えてます。
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アルミパイプにくらべ内部の高温多湿はかなり抑えられると思われますが、今後は画像のようにエアーホールも空けておくとよいかなと考えてます。真夏の炎天下に車内においてあるロッドケースの中って、かなり劣悪な状況になるので、そんなときはアルミケースから出して布袋の状態にしておいたほうがいいんだろうなと、常々思ってましたが、このオリジナルケースなら従来のアルミケースよりかなり改善できるはずです。
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by itoshiro-sp | 2012-07-01 08:43 | ロッド  

石徹白モデル、籐巻き漆仕上げ。

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ブログトップのタイトル画像が気になる人が多いらしいので紹介しておきます。
コスメの部分はあまり力を入れない吉田ロッドですが、やる気になればこのくらいのものは出来るっていう吉田ロッドの高級石徹白モデルです。
8フィート3インチ4番、3ピース、表皮モデル、籐巻きグリップ、桜材リールシート、シルバー金具、ウルシ仕上げ、と豪華ワンオフ仕様です。
ほんとは表皮モデルにウルシまで塗る必要ないんですけど、ウルシならではの艶はなんともいえず、日本の伝統塗料ウルシ、いいもんですよね。
ただし、これだけ凝ると仕上げに掛かる手間はそうとうなもので、こんなに手のかかるモデルは、残念ながら今の体の状態では、もうとても引き受けられません。
歴史に残る一竿かな?ちょっと大げさな表現ですが、吉田は、いつも、もう二度と作れないかも知れないと思い懸命に作っているわけですから・・・。
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by itoshiro-sp | 2012-06-26 11:14 | ロッド  

テーパーデザイン&ワンピースロッド

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とても貴重な吉田の真竹ワンピースロッドです。
低番手ロッドのワンピースはこの一本を作っただけ、三河産の真竹を使用し2001年末に製作されたプロトタイプです。全長1840ミリ、柔らかいんだけど真竹らしさ(パリッとしたシャープさ)は失っていない、2番ラインがベストマッチ?3番でもおもしろいかな?の1本。ナチュラルスローテーパーと呼んでるんですが、このロッドのテーパーは、実は野生の真竹の平均的なテーパーをそのままコピーしてスケールダウンしたものなんです。つまり、テーパーのデザインは自然(ナチュラルスロー)のままといえます。曲がりこんでいくどの段階でも一箇所に無理が掛かることがないという、自然が作った完璧な複合テーパーデザインなんです。
吉田ロッドのスローなタイプは、すべて、このプロトタイプロッドのテーパーを基準にデザインされています。

ワンピースってむずかしいんですよ、というか、ブランク製作においてプレーニングフォームより長いものを削るためにはフォームの上をずらしながら削るしかありません、いい加減でよければむずかしくもないのかもしれませんが、完璧に削ろうと思うと大変なんです。そのあたりのところを、一度見てもらいたいものです。

じつは今回、役目の終わった他の在庫品?と一緒に販売に回す為の、お色直しに際し、2ピースにしてしまう話もあったのですが、いかにももったいないと思い、ワンピースのままで発表することになりました。興味がある方がございましたら、ご連絡ください。
ssmkj@apost.plala.or.jp アトリエKANまで

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右側に並んでおいてあるのは、鈴竹(高野竹)のワンピースロッド、7フィート8インチ、3番2009年に私がロッドに仕立てたたものですが、これこそ正真正銘の地面から生えてきたままのロッドといえます。こんな竹はめったに見つかるものではありません。あまりに貴重なので、いつかキャッツ・キルのFFミュージアムに寄贈したいと考えて保管してあったのですが、真竹ワンピースと較べてみたくなり久しぶりに振ってみました。
なんと、これがまた、とても似ています。長さは違うにも関わらず両手に一本づつ持って同じように軽く振るのを横から見ると、見事にシンクロしたベンディングカーブを描きます。偶然でしょうか?これぞナチュラルスローテーパー、振り心地も見た目も、じつに無理のない心地よいアクションです。
どちらもワンピース、継ぎ手(フェルール)が無いと、こうなるんだよね、持ち運びのことを考えなくてもよければ、フェルールなんて、やっぱ無いほうがいいパーツなんだよな~。

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真竹にはコルクグリップ&柿クジャク杢リールシート(グリップ短かっ)
鈴竹には布袋竹グリップ&Itoshiroリールシート



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by itoshiro-sp | 2012-06-20 12:04 | ロッド  

別誂石徹白がキャッツキル・ミュージアムの展示物に

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なんと「別誂石徹白セット」がアメリカはCatskill Fly Fishing Museum(キャッツキル フライフィッシング博物館)の展示物となることになりました。冒頭写真は展示物として寄贈する時の模様(左から土屋、吉田、Jim Krul, Executive Director)。

先月、吉田とTクラフトの土屋がキャッツキル ミュージアム主催のフライフィッシングショーに出展したことはお伝えしてあったと思いますが、その折の展示品として「別誂石徹白セット」の20/5番(ダスク所有物)をお借りして持って行ったことから今回のミュージアム展示物として寄贈する話にまで発展してしまったのでした。
まったく、奇跡的にさまざまなタイミングが一致した結果であり、ダスクさんには大変申し訳ないことになってしまいましたが、おかげで吉田のステータスはアメリカにおいてもより高いものになったことは間違いありません、もちろん、もうすでに吉田の竿はネルソン・イシヤマやペア・ブランディンからも高く評価されいて吉田にブランクを卸してほしいというメーカーも存在するほどなので、今回の出来事はタイミングもさることながら今まさにそんな時期が来るべくして来たというだけのことかも知れません。それと今アメリカのロッドビルダーたちの多くが吉田のロッドの材料である真竹のポテンシャルについても高い評価をし大きな興味をしめされているのでひょっとしたら近い将来真竹が材料としてアメリカにわたる事になるかもしれない。
いずれにしても「別誂石徹白セット」にまた一つ大きな伝説が加わったわけです。もちろん「やまめ工房」石井作のリールも「T-Craft」土屋作のネットも海外進出ということで今後どのような評価されるか(もちろん品質には大いに自信がありますが)企画者としまして誠に楽しみなかぎりです。また、現在吉田ロッドをお使いの方や納品をお待ちの方々にも、けっこううれしい知らせではないでしょうか。
なお、シリアルナンバー20/5を取り上げることになってしまったダスクさんには20/14が差し替えられることになっておりますのでお許し下さい。

このあたりのエピソードはキャッツキル・ミュージアムのホームページにもエントリーされております。
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by itoshiro-sp | 2007-12-06 16:17 | ロッド  

オイルフィニッシュのこと

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上の画像は私の持っているアメリカ製某バンブーロッドの接着面の荒っぽい部分のアップです。もう一枚の画像はトンキンのウレタン仕上げと真竹のオイル仕上げの比較です。こうして比べるとオイル仕上げの方が6画の角がすっきりと立っていることがよくわかります。 特に吉田ロッドはこの角がティップの先まで正確に通っています。こういった精度は吉田にとってはあたりまえのレベルなんですが、このあたりがクリアできてないビルダーもいるようでオイル仕上げは、引き受けないビルダーも多いようです。 それに真竹の繊維はトンキンよりかなりきめが細かいことも画像からわかるはずです。


現在、吉田のロッドはオイルフィニッシュが標準仕上げとなってます。
以前は吉田もウレタン系コーティングフィニッシュを採用しておりましたが、オイル仕上げの方がいろいろ利点が多いと感じるようになり切り替えたそうです。

吉田はそもそも表面コーティングの役割は水分を竹の中に浸透させないことと考えています。
竹の表面にはもともとエナメル層というきわめて薄いくても水分を通さない完璧な層があるのですが残念なことに製作工程においてこれを削ってしまうため表面コーティングが必要になるのです。吉田のロッドはここの削りをほんの少しにどどめているのでそのままでもブランクの表面からは水分の浸透はほとんどないと言っても大丈夫なのですしもう一つブランクの接着面つまり6画の角についてもティップの先まで完璧な精度で貼り合わされているので過剰なコーティングはまったく必要ありません。

ちなみに高いお値段で売られているロッドにも、この6角形の精度がかなりいい加減なものさえあるんです。

過剰なコーティングはロッドの性能的な面には悪い影響しか及ぼしません。つまり若干とはいえ重くなるわけでその分ロッドの軽快さは失われるはずです。また塗ったものはどうしてもはがれます。釣竿として使えばどうしてもアチコチにぶつけることもあり、これは避けられません。その点オイル仕上げはオイルを浸透させる発想なのでロッドの設計上の性能に変化は与えないし塗料のはがれなどもおきません。
実際には吉田の使用している特殊なオイルは充分に浸透したあとその表面にきわめて薄くオイルの酸化膜を作るため、より高い防水性が発揮されてます。

ただし、オイル仕上げでフィニッシュするためにはごまかしがいっさい利かないので完璧な接着面が要求されます。つまり塗料を厚く塗れば完全ではない接着面でも包み込んでしまうのでよく見ないとわからなくなります。
画像は私が持っているアメリカ製のけっこう有名なメーカーのロッドのごまかしてある部分をアップで撮ったものとピカピカしたアメリカ製のウレタンフィニッシュロッドと石徹白ロッドを並べたものです。色の薄い方が石徹白ロッドです。

追伸、
撮影のついでにバット基部のブランク径を計ってみたらアメリカ製7,6フィート3番(トンキン製)が7,9ミリで石徹白ロッド8フィート3インチ3番が7,4ミリでした。振って見ると石徹白ロッドのほうがかなり長いのに軽くてシャープな感じがするから不思議です。
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by itoshiro-sp | 2007-08-10 19:42 | ロッド