佐藤成史氏デザインメダル

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今回のセット販売企画は去年(2006年)6月の石徹白フィッシャーズホリデー会場においてはじめて発表したんですが、ありがたいことに発表当日に6セットの受注を頂いてしまったのです。
当初から20セットを3年間計画で販売していくつもりでいたので、このときの6セットは1年目の生産予定分にあたります。
実を言いますと、その時点でイトシロロッド8,3フィートに関しては試作品のテストも終えほぼ完成品となっておりましたが、リールシート回りのデザインや他のセット物などはまだ本決まりにいたっておりませんでした、ということもありとりあえずは6セットで受注をストップしておりました。この度やっとその時の6セットが完成し納品できる運びとなりセット内容や価格も確定できましたので残りの受注をお受けできるようになりこのような告知サイトもたちあげることになったしだいです。

なお、このセットにはロッド、リール、ネットにそれぞれ記念シルバーメダルが付いておりますがこのメダルは石徹白川でのC&R活動に最初から応援していただいた佐藤成史氏が特別にデザインしてくださったものです。
この場をお借りし佐藤氏にお礼申し上げます。

PS、
ちなみに佐藤成史氏からは「プライベートで北海道へ行く時に持って行きたいロッドだ」いう感想をいただいています。
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# by itoshiro-sp | 2007-08-01 19:14 | ロッド  

別誂石徹白真竹ロッド 8フィート3インチ3番2ピース

フライロッドの世界では竹製ロッドといえばその材料は中国産のトンキンと呼ばれている竹が最も良いといわれてきた。その理由はそもそも竹製六角フライロッドは100年ほど昔イギリスで作られ始めたもので、その後アメリカで現在の形に完成されさかんに生産されたといわれている。実はどちらも竹は自生しない国であり、そこで発展してきたことがおもしろい。ではなぜ中国産トンキンケーンがベストな竹と言われるようになったかというと当時イギリスが統治していた国々からいろんな竹を調達し試したなかでもっとも良いと位置付けられことが今にいたっているらしく、その流れのまま輸入材として安定供給されてきたことで定説化されたようである。そしてその製作技術が材料とともにアメリカから日本へ伝わったことによりトンキンケーンがベストだということになっているようだ。つまりトンキンケーン以外のロッドはほとんど作られてこなかった現実のなかでの定説かもしれない。

a0108792_1464957.jpgそんな定説のある世界で早くから日本の真竹の持つ適性を見込んだ吉田は真竹製ロッドをこれまでに400本以上製作し世に送り出してきた、彼は真竹がトンキンに劣るところはないと言い切る。もし劣るとすれば火入れの工程がトンキンのように単純ではなく大変時間かけて10回以上もくりかえす工程が必要になることくらいだという。
ただし、この手間のかかる工程がキチンと施されないと真竹の性能は充分に発揮できない、吉田はこのあたりの技法を紀州の和竿の世界で学んできているから間違いない。

日本には古来より日用品から工芸品までさまざまのものが竹で作られてきた竹の文化があり竹の品種別による特性の違いなども研究されつくされてきた、とうぜん釣り竿にも竹が使われてきたし特にへら竿は今でも何世代も続く伝統的な竿師の世界が存在し高度な技術が踏襲されてきている。ここでは真竹は軽くて反発力が強い素材としておもに穂先に使われている。
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さて、このトンキンと真竹の特性の違いはトンキンはパワーファイバーと呼ばれる繊維の密度が高い部分が厚く、真竹では表皮近くだけに薄く存在すると言うことが大きな違いといえる。
ご存知のように6角バンブーロッドは細い3角片を6枚張り合わせ6角にするわけで、トンキンで日本の渓流用のような細身の低番手ロッドを作るとパワーファイバーの部分が多すぎその比重の重さがわざわいしどうしても少し鈍重な調子になる。とくに8フィートを超える3番以下の低番手ロッドになるとそんな鈍重さが顕著に現れるしたがっていつの間にか渓流用バンブーロッドは7,5フィートまでというようなことになっているようだ、、グラファイトロッドならばほとんどの人がどんな小渓流でも8フィート以上のロッドを使用しているはずだからバンブーロッドでも使えるロッドがあれば8フィート台を選択される人が多くなるのではないだろうか。
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トンキン製ロッドも最近では、そのあたりの鈍重感を解消するため中空構造のロッドが多くなってきたがこれはずいぶん手間がかかるようでかなり高価になってくることとその構造上張り合わせ面の接着面積が極端に少なくなるので強度面の不安が生ずる。ただし中空製の高価なロッドを振って見てもいまひとつ鈍重感は解消されていないように感じるのはたぶんバットの太い方はきれいに中空になっていても肝心なティップの方があまり軽くできないからなのかもしれない。

一方吉田が作る真竹ロッドではこの鈍重感がまったく感じない、つまり密度の高い繊維の層が表皮の部分に薄く構成されているため、素材自体がソリッドでありながら中空のような構造になるわけである。その上でソリッドなので接着面は充分あり接着強度は問題ない。ちなみに3番ロッドで7、5フィート台をトンキン製とで比較すれば最上級の中空ロッド以上に軽快な調子に仕上がり、それより長い8フィート台の3番となるともうトンキンでは表現できないほどの違いがでてくる。
したがって、吉田としてはぜひ8フィート以上のロッドを使って見てほしいと常々思っていたが実際には日頃の注文製作のほとんどが7,5フィートまでということに少し残念な思いもあり今回の限定セット「別誂石徹白」には8,3フィート3番を設定したのです。

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吉田の作る真竹製ロッドはグラファイトから持ち替えても何の違和感がなく振れるロッドなので初めてバンブーロッドを使う人にもほとんど違和感なく使えるはずです
したがってループを作るのもコツがいるような難しいロッドを使いこなすことに意義を感じているようなバンブーロッドマニアには向かないと思います。
ただし、そのようなタイプの楽しみを否定するものではありません。そもそもフライフィッシングという釣りはコダワリに基ずくいろいろな制約を課されたなかで楽しむ究極の自己満足的釣りだと思っているからです。
ただ吉田は常に快適に釣りができる道具作りに徹しているというだけのことでなのです。また、彼は道具である以上その適正な価格ということも常に優先事項として作ってくれているのでありがたい。


材料の真竹は自生地より吉田が自ら伐採する。同じ真竹といっても自生する地域や藪の回りの環境によっても大きく違います。たとえば南斜面と北斜面とか水辺の藪であったりとかでかなり違った特性がでます。また竹の太さや節間の長さなども自生地によりさまざまです。また何年物の竹を刈り取るのがベストなのか乾燥はどのようにして何年くらい必要かとかこのあたりのノウハウも日本の竹文化のなかで詳しい伝承があるとともに吉田自信もこの十数年でいろいろ学んできました。

こういったことはそのままトンキンバンブーにもあてはまるはずなんですが、そのあたりのことは一切語られてきませんでした。つまりほとんどのビルダーは材料の竹を輸入販売業者から乾燥済みと言われ購入するところからの製作者なのでなにも語れないのかもしれません。

現在吉田の使用している真竹の産地は紀州、能登、三河、岐阜の4ヶ所の地方産です。このなかではやはり紀州産がダントツです、これは紀州の和竿師が先祖から受け継ぎ管理してきた藪から少しだけ切らせてもらう貴重な竹であり今のところほんの少数しか生産できない材料です。
そのあたりを何とかしたいと吉田は5年前から岐阜県御嵩町にて条件の整った素性の良い竹の生える藪を入手し管理育成しており、そのおかげで最近になってようやくより均一性の高い素材の供給が可能になってきました。いまのところ竹の生年の把握と刈り取り年齢の管理、肥料の施肥などをおこなっておりますが、こういったことから取り組んでいるビルダーは現時点では世界でもおそらく吉田だけだと思います。


このような周到な準備があってようやく企画できたのが20セット限定モデル「別誂石徹白」8,3フィート3番です。
これまでの説明でわかるとおりバンブーロッドのように天然素材で作られるものに限定シリーズとして均一性を実現させることの難しさをかなり高いレベルで実現できたと自負しています。
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# by itoshiro-sp | 2007-07-31 19:30 | ロッド  

イトシロロッド3点セットパンフレット

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雲上の渓でのロッドテスト光景です。
かなり大きな岩魚でした、素晴しいカーブを描いてます。


現在配布されているイトシロロッド3点セットのパンフレットがPDFファイルで見られます。このファイルを開くにはアドビーのツールが必要です。


ご予約希望、お問い合わせは申し訳ありませんがこちらのアドレス
ssmkj@apost.plala.or.jp
にメールをいただければご返信いたします。


http://the-compact.jp/atelier/itoshiro3tenset.pdf
イトシロ3点セットパンフレット







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# by itoshiro-sp | 2007-07-24 23:31