残日備忘録 私感フライフィッシングとC&Rの関係

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私感

              フライフィッシングC&Rの関係


 フライフィッシング(以後FFと略す)は一般的な釣りとは基本的な価値観が異なる。一言でいうなら、あえて難しい釣り方に挑戦する価値観だと思う、つまり他の釣りでは魚を得るという目的が価値観の基本となる。

ただただ魚をたくさん釣りたい(ほしい)だけの釣り人ばかりなら、エサ釣りのほうが簡単に釣れるのだからFFなんかする人はいないだろう。

FFは西洋式の毛ばり釣りだが、日本にもテンカラとよばれる毛ばり釣りが昔からある。FFとテンカラの違いを一言でいうと、テンカラは直感的、FFは理論的で科学的。

FFの場合はリアルなイミテーションフライをナチュラルに流し魚が安心して食いつくように仕向けるのが基本。

一方テンカラは単純でファンシーな毛ばりを使い動きを加えて魚が反射的に食いつくように仕向ける。動きで釣ることにおいては基本的な仕組みはルアーにとても近い釣りといえる。

ちなみにFFではフライのサイズ、色、形を合わせれば止水に浮かべておくだけでもゆっくりと食いついて来るような釣りが成立しそれこそがFFの究極の魅力でもある。だから反射的に釣れてしまったような釣れ方では不本意ということになる。このようにFFとテンカラでは考え方の違いは大きい。


 そしてキャッチ&リリース管理(C&Rと略す)は釣り場をありのままの生態系に保全できる唯一の方法だと思っている。

ただ残念ながらC&Rは日本人にはなかなか理解してもらえないが、FFをマスターした人にはC&Rの人が多い、その理由のひとつはFFは魚たちの生態を科学的に学習した知識で魚たちと知恵比べする遊びなので、そのためにおのずと自然環境に対する造詣も深くなり川の環境をできるだけ侵さない精神もはぐくまれるのだろう。

従来ほとんどの釣り場管理では釣り人が持ち帰って減った分を放流で補うスタイルが主流だが、この方法では養殖の魚を放流するために、そこにもともといる魚たちが命をつないでいくという当たり前の生態系ではなくなってしまい、いわば見せかけの生態系と言っても過言ではない。釣り人が釣りを楽しむために一番大切な魚たちの生態系を壊していいのだろうかと気づいてしまうと、心ある釣り人なら暗い気持ちになるはずである。

しかしC&Rが徹底できれば、魚は減らず放流が必要なくなり、魚たちによる再生産は復活する。後はほって置いても、他の生き物たちも含めた適正な生態系が築かれる。

ちなみにイトシロの峠川にあるわずか3.2キロのC&R区間ではもう15年以上もいっさい放流されていない、なのに橋からのぞけば魚の泳ぐ姿が一年中見られる。

C&Rは日本人にはなかなか理解されないスタイルといえど、現実にC&Rを実践する釣り人は少なからずいることも峠川で証明されているのだから、その人たちの行為が無駄にならない管理をするべきだと思う。

つまり、そのリリース主義の人たちがリリースした魚がちゃんと生き延び産卵して命をつないで行ける仕組みさえ作れば漁協はその分の放流を減らせて経営的にも助かるわけである。その上に正しい生態系を取り戻せるのだから、何ともうまい話ではないだろうか。

C&Rのことが、善か悪かや好きでも嫌いでもそんなことはどうでもよくてC&R主義者の行為をうまく利用すれば昔に近い自然の川がよみがえるという現実を素直にに認めるべきだと思う。


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 ちなみに今、渓流域の漁協多くの多くが経営が難しくなり先行きを心配されている、石徹白漁協でも同じく売り上げの落ち込みは深刻だそうだ、そんな状況下でも少なくとも峠川のC&R区間の運営だけは絶対赤字に陥らないことを知ってほしい。



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# by itoshiro-sp | 2018-11-14 05:16 | 石徹白川C&R残日備忘録  

残日備忘録 番外編 密漁2016

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       これらの画像は動画からの切り取り画像です。
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この画像はイメージ画像で、実際にはみえにくい所に設置しておいたので、幸いカメラは無事だった。
 

 
 これは2年前(2016)の11月の出来事である。
その日は本流に注ぐ小さな支流で大きなイワナのペアを見つけたので記録用にビデオ撮影を始めた。
産卵の瞬間がいつになるかわからないまま3時間以上も張り付いていた。今にも産卵しそうな状態は続いているしで、なかなか離れられず時間ばかり過ぎていく、しかしその日は他にどうしても済ましておきたい用があったので、しかたなく自動撮影モードにして30分ばかりその場を離れた。

 さて用を済ませ戻ると、イワナのペアはどこにも見えない。
急いでカメラを確認する、なんとまあ~の光景が~・・・・!!!。
青い長靴の人物が10分ほど暴れまくってるではないか。
カメラは固定でイワナペアがしきりに掘っていた部分だけしか映っていないので、全貌が映っていたわけではない、紺色の上下を着て青のツートンカラーにストライプ入りのかなり特徴的な長靴の人物としかわからない。この時魚が持ち去られたかどうかもわからないが、産卵を狙い昼間に堂々と密漁される実態と、なんとなく手慣れた様子から毎年こうした行為が繰り返されているようにも感じた。
この時期になるとご漁場を順番に回っているのかもね・・・・?

今回はとんだトホホな話でしたが、ただ私が知る石徹白の人たちはほとんどが農協で購入する白い長靴であることだけ伝えておきます。




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# by itoshiro-sp | 2018-11-03 09:19 | 石徹白川C&R残日備忘録  

残日備忘録その9 在来渓魚を殖やす会(C&R)

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            11月2日、白山はもう真っ白
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            石徹白では雪囲い作業真っ盛り
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今年もNHKがイワナの産卵を撮影中(良い瞬間が撮れたようですしかも4Kで)
   イワナの産卵はすこし遅れているみたい、これからが本番かも?

 石徹白での活動は「在来渓魚を殖やす会(C&R)」という名称でスタートした。
名前は和風だが、フライフィッシングの同好会であった。
名前を決めるとき「Itoshiro FryFisher's」というようなフライの会らしい名前のほうが、という思いもあったが、思想が伝わることを願いこの名称にした。
やはり良い選択だったと思う。読んで字のごとく日本人なら誰にでもわかる言葉なので、よそ者の集まりでもわりに警戒されず受け入れてもらえた気がする。
いきなり横文字のグループがきてキャッチ&リリースなんて言ってもなかなか難しかったと思う。

C&Rを導入して在来渓魚を殖やしていこうということなので、増ではなく殖を使った。増は放流して増やす意味が強いような気がして、殖という字に魚たち自身による自然再生産で殖えてゆく願いをこめた。
この「殖」こそが私たちが考えるC&R活動のバックボーンである。
濃密放流とC&Rでたくさん釣れる釣り場つくりを目標とする考えの人達は会を離れていった。もとより会を大きくするというような気は一切なく「来る人拒まず去る人追わず」だったのでいつも少人数でやってきた。
そのスタンスを貫くためにも会の名前は有効だったと思う。

活動をはじめてわかったことはC&Rとは減らさないための行為である。
本当は「在来渓魚を減らさない会(C&R)」のほうが妥当だったかもしれない。

そして「在来渓魚を殖やす会(C&R)」は2003年の6月をもって解散宣言をした。
にもかかわらず、そのイズムだけは今も石徹白川に息づいているし、
「在来渓魚を殖やす会(C&R)」という名前は今もなお、忘れられることはなく、
私なんかいまだに「在来渓魚を殖やす会の〇〇さん」と紹介されることが多い。

あまり知られてないが今は「Itoshiro C&R Network」という名称でC&R普及活動を続けているので今後ともよろしく。

      その10につづく・・・・・。





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# by itoshiro-sp | 2018-11-02 08:07 | 石徹白川C&R残日備忘録  

残日備忘録 番外編

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「石徹白Fisher's Horiday」は何年も続いたので、記念グッズがいろいろある。
バッジやステッカーなど、おかげで私のベストはにぎやかだ。

 数年前、まだ元気なころ息子とヤマトイワナ探索に行った時のエピソードである。
木曽川上流のある谷の探索を終え車で帰り支度をしていたら、通りかかった釣り人に話しかけられた。「釣れたかい?」「ま~ま~でした」とお決まりの会話の後、我々のベストの石徹白グッズを見て、「あんたたちは石徹白川へよく行くのかね?」と言われ「え~よく行きます」と答えると「あそこはね我々テンカラの仲間が作った釣り場なんだよ、知ってる?ホントだよ!」と来た。
「はあ~そうっすか・・・?」と答え息子と顔を見合わせ苦笑いである。
見かけたことのない顔だったので「あなたも良く行かれるんですか?」と聞くと「僕は行ったことはないけどね」「釣り堀みたいなとこは好きじゃないから」だそうだ。
別れた後「あの人何が言いたかったんだろう?、それにしても親父もちょっと大人になったな~」
と息子に褒められた。
「作ったかどうか知らないけど・・・・・・・のはたしかだね」

 長年続けてきた「石徹白Fisher's Horiday」もさすがに東日本大震災の年だけは自粛のために中止にしたんだけど、テンカラだけでもやりたいって「石徹白テンカラミーティング」ってイベントを開催したくらいだからね~。
  とにかく仲間意識は強いから・・・。

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         このベストも、もう長いこと着ていない。


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# by itoshiro-sp | 2018-10-30 07:44 | 石徹白川C&R残日備忘録  

残日備忘録その8 ニジマス

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   これはイメージ画像です。
   峠川のニジマスは稚魚で逃げたので現在も15センチ前後が多いはずです。
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 2年前の早春に前川上流ネーゴ谷の養殖場からニジマスの稚魚が逃げ出した。一池すべてというから約2万匹だろうとも言われている。養殖場の管理ミスだ、ニジマスたちは前川を下り峠川C&R区間下流部に入ってきた。これが今C&R区間のけっこうな問題になっている。漁協にとってもありがたい魚種ではないので、県の専門家にも意見を伺い関係者が出した結論は「ニジマスの定着は可能性が低いことから自然に減少してゆくであろう」ということで、しばらく様子を見守って行くことになった。
あれから2シーズンすぎたが今もC&R区間内にはまだまだ生息している。というのもニジマスは毛バリへの反応が良い魚種なので最初に顔を出すため、よけいに目立つようだ。ただ今のところは逃げ出した世代魚のみで再生産した次世代魚はいないようなので、見守りの方針は変わっていないが、ただ一部のニジマス嫌いの人からの苦情があるのも現実なので、今後何らかの対策も必要かと考え、まずは県の水産試験場が専門的な生息状況調査をしてくれることになっている。

私の個人的な見解は、たしかにニジマスは外来種であるが、在来種への悪影響はさほどないこと、本州では定着例が少ないこと、食用魚種として養殖が盛んであること、などを考えると駆除とか排除の必要はあまり感じない。今回の流出は今のところC&R 区間の下流部に留まっており、なかなか減らないのはC&Rというルールがあるため一般釣り場よりは時間がかかっているのだろうと考えている。いずれ本流の一般釣り場へ下れば釣られてしまうだろう。
また地元の人たちはニジマスに対しもっと親近感を持っている。
ある若い衆いわく「しゃーなもん、石徹白じゃあ昔から個人的にニジマスを飼っちょるでな~、川にもおってもな~んもやろ!!」
「目の敵にしちゃや~れかわいいな~」という。
「そりゃ~や~れかわいいな~」同感である。(石徹白ではかわいそうをかわいいともいう)
いくらニジマスが嫌いでも、ただ泳いでいるだけなんだからもうちょっと優しくなれないかな。
駆除だ排除はけっきょく殺してしまえということなら、あまりに勝手すぎないかな。


 じつは石徹白川のニジマス放流には大変古い歴史がある。
私が20代(1970年代)のころ石徹白川の本流ではときどきニジマスが釣れた。ごくまれに釣れるだけだったので生息密度は低かったと思うが、そのニジマスは見事に完ぺきな野生魚体で大型が多かったのでそんなのが掛かると川の中を引きずり回され大変だった。
後に知ったことだが、あのニジマスは須甲末太郎氏(過去記事2015/6/30ヤマメ(マスバイ)&アマゴのこと)という人が1945年前後に放流したニジマスの末裔だったようだ。須甲氏は本流の大進橋の右岸で渓魚の飼育池を所有し、魚が本当に好きだったようだ、アマゴの放流はもちろんニジマスも扱いあちこちに自主放流されていたらしい。その結果ホー川の上流部にだけ定着したようでけっこう長期間にわたり自然繁殖していたという。猿橋さんという古老から「ホー川には昔けもののようなニジマスが釣れよおったでな」と聞いたことがある。その一部が下流に流れ下ることで、ちょくちょく本流でも釣れていたということのようだ。
そのホー川は私たちが数年前に源流まで調査したかぎり、確認できなかったので現在はもう絶えたと思われる。
 この須甲氏は昭和の初めに下流のダムのせいでヤマメが絶えたことを憂いアマゴの放流を主導された方でもある。じつは、そのアマゴの末裔が現在も脈々と自然繁殖していて、今のところイワナ域より上流でひそかに再生産が持続している場所が3か所確認できている、そこには養殖アマゴの放流は一度もされていない、つまりこれらのアマゴたちは長良川の天然アマゴの末裔であり、ある意味でとても貴重な遺伝子を引き継ぐアマゴたちである。人為的な放流の定着例としても貴重だと思われる。

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       小さな谷なので小型ばかりだがじつに美しいアマゴたちである。

                     その9につづく・・・・。



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# by itoshiro-sp | 2018-10-29 07:09 | 石徹白川C&R残日備忘録  

残日備忘録その7「石徹白レポート」

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 石徹白川でC&R管理の提案をはじめた初期の記録をまとめた「石徹白レポート」という記録書がある。1997年から2003年の6年間の活動記録である。
もう忘れちゃってたようなことを思い出させてくれる。ところどころ「若かったな~」と思うところはあるが、川の生態系復活への情熱は今読んでも色褪せてない。
このような記録が残っているおかげで、時々取材を受けたりするときほんとに助かっている。
すべてO君のおかげである。O君は活動開始からずーっと私の相棒であり理解者である。
当時彼は水曜日しか休みの取れない仕事に就いていたため、皆と一緒に現場での活動ができなかった。その分文書作成などの事務処理を一手にやってくれた。こういう人がいなければ正確な記録は残らなかった。感謝している。

 画像の表は1998年からだが1997年から毎年秋に峠川で産卵床の観察を続けている、表から読み取れるように2000年から劇的に変化している。
2000年という年は第一回目の「石徹白Fisher's Horiday」を開催している。厳密には石徹白でのイベントは2回目だった。
実はこの前年の1999年5月に「石徹白C&Rミーティング99」という第一回目ともいえるイベントを開催している、この時は5月29日30日の2日間限りのC&Rイベントだった。つまり従来の釣り大会のように大会区間に成魚を放流するイベントだが大会期間の2日だけはC&Rを守ってもらうというものだった。この二日の間だけ会場の橋の上からたくさん見えていた魚たちは、次の日一日ですっかり見えなくなった。このことは関係者の間で、今でもよく話題になる。
イベントの終了する日曜日の夕方、翌日の月曜日に釣るために泊りがけで来たエサ釣りの人たちが大会会場の外で大勢待ち構えている光景が印象に残っている。
釣って持ち帰れば魚はいなくなるということ、しかし釣るだけなら魚はいなくならない。というC&Rの基本をはっきりと体験できたイベントだった。

 そして、2000年のイベントは8月26日27日に開催された。開催日が8月になったのには理由があった。大会は2日間だがC&Rイベントの期間は一か月間としそのまま禁漁期まで魚の持ち帰りを禁止とした。これが2000年の産卵床の増加の理由である。
たった一か月だったが、9月というのに渓流にはたくさんの魚が見え、そのまま禁漁になり産卵期に入るとあちこちでペアリングや産卵床が確認できた。あれは感動したな~。
このイベントを開催にこぎつけたことこそ石徹白川C&Rの本当のスタートだった。

                       その8につづく・・・・・

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# by itoshiro-sp | 2018-10-28 08:42 | 石徹白川C&R残日備忘録  

残日備忘録 その6 C&R区間で100匹turitaidesuka?

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 数年前からC&R区間の規則として1日10匹という尾数制限が設けられた。
突然で驚かれた方も多かったと思う。
規則化されるに至った事情と私の個人的な思いを語ってみたい。
当然のことだがC&R区間とは釣りあげた魚を生きたまま放してあげる釣り場である。そんな釣り場が存在する理由は残日備忘録その3で私の考え方で説明したつもりだが、石徹白川の場合は生態系保全が最優先の考え方を前提に禁漁区に指定し、ダメージを最低限に抑えた釣りだけを許可される釣り場である。
ある時この釣り場からの発信で50匹釣った100匹釣ったという記事が毎週のようにネット上に踊るようになった。もちろん当時はルール違反ではなかった。
皆さんはどう感じるのかわからないが?
私や私の仲間たちにとっては、はなはな苦々しくて悲しい記事でしかなかった。
それでもネット上ではそれなりににぎわっている。
「すごいですね」「さすがですね」とコメントが飛びかう。もう黙っているわけにいかない気持ちになっちゃたわけです。
発信者のお仲間でリーダー格の方に「あれはまずいから何とかなりませんか」とやんわりとお願いした、ところが、
「ルール違反ではないしそれぞれの考え方もあるわけだし・・・」
と歯切れが悪い返答。
後で知ったのが、その方自身もネット上で「私の知り合いにはこんなに良く釣る人がいる」と仲間自慢をしていると聞く、なるほどと納得・・?それどころかC&R区間は短いので100匹釣れるまで同じ区間を何回も往復して釣っていると内幕も明かしているという。どういうこと?それが自慢なん?ハア~なんすか?それ!!
あげくはテン・・グループの集会では「100釣り方スクールの講師」と祭り上げられているという。
テーブルマナーで骨のしゃぶりかた皿のなめかたを教えてもらうというのか。
そんな行為が非難されないどころかもてはやされるようなグループかと思うと恥ずかしくて悲しくなってくる。
と、まあ~その結果の10匹制限である。管理の横暴でしょうか?じつは5匹でいいだろうという声も多かったんですよ、なんせ本来は禁漁区なんで、
 10匹制限が決まった直後、件のグループからは非難の嵐「10匹なんか1~2時間で終わってしまうあとの時間はどうすりゃいいんだ」、「10匹ばかりじゃガソリン使っていく価値がない」とかである、もう、苦笑いするしかない・・・・苦情もちょっとお品が・・・・?

そんなこんなで2シーズンが過ぎそろそろ落ち着いたと思っていたら、件の人物はいまだ不満らしく、最近も組合に対し「せめて20匹にならないか」と、のたもうたそうだ。

50匹100匹とただ数をかぞえたいの?ただただ多く虐めたいの?私には理解不能。
サイコパスか?
50匹100匹と持ち帰りたいというほうがまだ理解できるというか健全な気がしてくる。
昔、島崎憲司郎氏が言ってたな、「C&Rって魚にしてみたら連続ゴウカンされてるようなもんだ」と、そうかC&Rというルールが作っちゃったモンスターゴウカンマなのか?と妙に納得!!

ただ、私の周囲の方たちは10匹も釣れなくても充分という人ばかりですがね~。

今回、いろいろキツイことを書きましたが生き物へのやさしさが少しでもあれば、こんなことにならなかったのに…残念です。

「このC&R区間は生態系ファーストです生き物にやさしい人しか入川できません」
と規則に追加してほしい。


                         ‣・・・・その7につづく








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# by itoshiro-sp | 2018-10-24 07:59 | 石徹白川C&R残日備忘録  

残日備忘録 その5 エサ釣り禁止とルアーへの思い

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 C&R区間がスタートして数年間はエサ釣りも禁止ではなかった。
スタート前、エサ釣りは禁止にした方がいいんじゃないかという意見もあったが、釣り方の差別は良くないということで釣り場の公共性を重んじすべての釣り方をOKとしてスタートした。
私自身もエサ釣り禁止には賛同しなかった、確かにエサ釣りは針を飲み込まれる率が高いので魚へのダメージは大きいと思うが、じゃ~ルアーはどうかといったら、最近の主流ルアーのミノーと呼ばれるタイプは小さいサイズでもトレブルフック(日本では昔はいかりバリとか引っかけ用ハリと呼ばれていた)が2本も付いている、これのダメージのほうが大きいかもしれない。*注1
エサ釣りが禁止になったのはリリースせずに魚を持ち帰る人が頻発しそのほとんどがエサ釣りだったことで業を煮やしての決定だったと聞いている。組合の決定が突然だったので驚いた覚えがあるが、現場で起きた、ある許しがたいトラブルが直接の理由とも聞いている。エサ釣りの人すべてが確信犯だったわけでもないだろう。エサ釣りのほとんどが目的は魚を得ることである人が多いわけで、そんな人がリリースをしてみるかと思いC&R区間に入ったとしても、人が見ていなかったら、つい隠してでも持ち帰りたくなるのだろう。その心理もわかる気がする。
それにしてもいきなりの禁止にも大きなトラブルにはならなかったのは意外だったが幸いだった。
エサ釣りの人にとってC&Rは、どうせ魚を持ち帰りできない釣り場だから大した問題ではなかったのかもしれない
それに禁止になった今でも確信犯の密漁者(エサ釣り)はいる。この人たちもすべてが極悪かというとそうでもないのだ、そんなに罪悪感なくやっている地元の人とか元地元人というような人は、昔からおれの漁場なのに何が悪いのだと開き直りの人も多いと聞く。今も監視の現場では小さなトラブルが時々あるようだが、その人たちに理解してもらうのはなかなか難しいのが現実だ。

 このようにエサ釣り禁止の表向きの理由はエサ釣りはハリ飲み込まれるという魚へのダメージなのだが、本当はこっそり持ち帰る人が多いというマナーの問題のほうが大だったのである。
ダメージの問題を追及すればルアーだって同じだが、それを理由にルアーを禁止にしたらもっと大きな問題になったかもしれない。トレブルフックの生態系への影響は証明されてないというか研究されてもないかもしれないが、トレブルフックは魚に対し暴力的なフックであることは間違いないと思うので、一刻も早くルアーの世界の内で解決してほしいと願っている。
このことをルアーの人に問いかけたことが何度もあるが、全く罪悪感はない人が多い、それどころか「大きなシングルフックより小さなトレブルフックのほうが魚へのダメージは少ないんですよ」と反論する人もいた。
テレビでルアー釣りを見ているとヒットシーンの時アングラーが「やべ~フックが一本しか掛かってないからバレるかもしれない」というセリフけっこうよく聞く、これってもう一本のフックがどこかに引っ掛かることを前提と考えて2本付けているわけだ、もう一か所掛かれば余分な傷を負わせるとは考えられないのか?これってやはり引っ掛け釣りといわれてもしかたない気がする。

ルアー釣り一筋の方々は、
さぞかし腹が立つことでしょうが、どうか冷静になって考えほしい。
他のほとんどの釣りではフック一本掛かれば充分だということを。

もちろんルアーを販売する業界のほうに一番の問題があると思うが、現状はミノーが業界を支えているので業界からの変化は期待できないとも聞いている。使用する側のアングラーの意識が変わり需要が変化すれば業界も変ってくるかも知れない。

私自身も若いころルアーはさんざんやったが、ある時からリリースのことを考慮しシングルフックにしていた。実は8年間九頭竜川のサクラマスに狂っていた。
残念ながら、個人的にはトレブルフックがルアーの世界から消えなければルアーをフェアな釣りとは認められないというのが本心である。

*注1 (現在C&R区間内ではバーブレス、シングルフックのみと決められている)

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ルアーってなんでこんなにフックがついているのか不思議じゃないですか?
もう一つ気になってしょうがないのが、ルアー釣りの番組でよく観るフィッシングプライヤー?フィッシュグリップ?
とかいう魚の口をはさんでぶら下げる道具、あれはかわいそうで見てられないんだけど、ルアー釣りの人たちは心痛まないのかな~? ちゃんと手で持ってや~、まあ~推して知るべしか。

                           ・・・・その6につづく




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# by itoshiro-sp | 2018-10-22 13:48 | 石徹白川C&R残日備忘録  

残日備忘録 番外編 越前のテンカラ師

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山本素石氏の随筆集、珠玉の一冊である
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この話のテンカラ師とは石徹白の漁師である
この人の曾孫さんに小学校の釣りクラブでFFを教えた
キョウヘイ君といって今は自衛隊員になっている                       
 

 山本素石氏の随筆集「渓流物語」に登場する越前のテンカラ師は石徹白川の話である。
話の概要は素石さんが石徹白川で目の不自由なおじいさんテンカラ師に出会いその見事な腕前に驚かせられた。というエピソードである。
 先日このテンカラ師の孫にあたるヨシタカさんからおじいさんの話を聞いた。名前は上村金重(ウエムラキンジュウ)さんという。山仕事や歩荷、川魚釣りなどを生業としていて、釣った魚を背負子式のかごに並べ郡上の高鷲あたりの旅館まで卸していたという。文中では両目とも白く濁りほとんど失明していたような表現がされているが、ヨシタカさんによると薪がなにかが目に当たり片眼が不自由だったようだ。
 ある時本流上流の石徹白大滝のそのまた上流で2尺5寸の大イワナを釣り上げたそうで、「川のヌシを釣ってしまったたたりで目をやられたのだ」と言い伝われているという、川漁師としての金重さんには石徹白川におけるイワナの品質基準があった「1番は本流物、2番はオジラミ谷、3番がホー川、一番おぞい(良くないの方言)のがワサビソのイワナじゃ」と言っていたという。

 それにしても2尺5寸って75センチ!!?、超大イワナ。
大滝から上流はもう永年にわたり禁漁中なのでひょっとしたら今でもいるかも?
上村家に伝わるご先祖の武勇伝、久々に釣り人の血が疼くような楽しい時間をすごせた。

                        残日備忘録  番外編No1

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# by itoshiro-sp | 2018-10-20 07:17 | 石徹白川C&R残日備忘録  

残日備忘録その4 Fly Fisher1998年12月号

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 Fly Fisher誌の1998年の12月号に「21世紀の渓景色へ第6回岐阜県/石徹白川」として掲載された前年8月に佐藤成史氏が石徹白川に3日間滞在し取材された。
当時、私たちは「在来渓魚を殖やす会(C&R)」という名称のFF同好会を作っていた。なんとも堅苦しくFFの会とは思えない和風調である。(この名称についてはまた機会があったら語る)
あの取材時にはメンバー15人ほどが参加したはずだ。真夏の渇水で撮影用の魚が釣れなくて困ったのを覚えている。
 あの時、連れて行った中学生だった息子にとっても忘れられない思い出があるという。取材で行った養魚場のおじさんが弱ったアマゴをまったくの躊躇もなくニヤニヤしながら生きたまま何匹も地面へ投げ捨てたシーンが悲しくて今もそれが反面教師となっていることや、渇水で釣れない大人たちの中で唯一イワナを釣りあげ佐藤さんにとても喜んでもらえたこと、そしてその影には付きっきりでサポートしてくれたY村さんというメンバーが自分はロッドを持たずについてくれたことが忘れられず、それ以来自分が人をサポートするときはロッドを持たないときめているという。子供は親が知らないうちにいろいろ学んでいるものだ。その彼が、今石徹白に住み付き父親になろうとしてる。生まれてくる子もたぶんやさしいフライフィッシャーになってくれると思っている。

 今この記事を書いていて嫌な事件を思い出してしまった。この取材に至るいきさつは、その前年に埼玉県の大宮で開催されたトラウトフォーラム主催の佐藤氏と島崎憲司郎氏の講演会に参加したご縁からだったわけだが、佐藤氏の取材を受けFly Fisher誌に掲載されたことで後になってトラウトフォーラムの事務局長からえらく理不尽なお叱りを受けることになった「あの人(佐藤氏)が関わったところは全部ポシャッてるんだから」とかなんとか?とこっぴどく恫喝された、私の知る限りそんな話はほかで聞いたことはないし、その意味不明の不条理さに困惑し、その時を境にトラウトフォーラムとはすっぱりと縁を断った。事務局長、名前も忘れちゃった?なんか印象の薄っぺらい人だったな。
この件は今でも理解に苦しむが、トラウトフォーラム=フライの雑誌社としては石徹白川のことがFly Fisher誌に掲載されると聞きよほど腹が立ったのか?
思い出してもなんだか業界人の闇を見せられたような嫌な事件だった。トラウトフォーラムってのも有名人の名前を連ねて会員募集して実態はなんだかよくわからない団体だった。っていうか今も活動してるのかな?

 我々からすれば、佐藤さんとは本当に良きアドバイザーとして長い信頼関係を築けたわけだから、あんな事件があったのも案外よかったのかもしれない。

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             本流の下流部で道路から望遠でレンズで撮影してくれた
               私のとっておきの写真である(撮影 佐藤成史氏)

                            その5に続く・・・・。       



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# by itoshiro-sp | 2018-10-19 08:07 | 石徹白川C&R残日備忘録