友サ
本名、久保田友芳氏大正四年生まれ、享年101歳
1980年頃の石徹白川でしょうか?少し増水してます。
じつは7年前(2009年)に友さのインタビュー(武勇伝)と釣り姿(てんから)を
ビデオ撮影したお宝Vがあります。
その頃はもう、足が痛くて電動スクーターがないと移動できなくなっていましたが、
僕たちが石徹白小学校の子供に釣りを教えていると聞いて見に来てくれたのです。
そして「てんから」の実演まで見せてくれたのでした。
この翌年(2010年)釣りに行って転倒して骨折、
それからは、もう釣りは無理だったと聞いています。
友サの釣り姿は皆さんにも見てもらいたいと思いまして、
ただいま編集中です。楽しみにお待ちください。
聞き書き集「石徹白の人々」という冊子が2014年に刊行されています。
石徹白公民館聞き書きの会からの発行物です。
この中でも友芳さんの語りがあるので、その一節を紹介しましょう。
「釣りは、子供のときからやね。ほんと好きやったからね。川に暮らしたかったくらい。晩方になると、農業もくそもあったもんじゃない、ほっといて魚釣りに走った。釣れるのはイワナにアマゴ。主にイワナやね。釣り方は我流。じぶんで編み出した。習ったことはない。教えてはやったけど、晩方は毛ばり。水がちょっと出て薄く濁ってきたら、エサ釣り。これはもう決まっとる。・・・・・それはおもしろいですよ。不思議なくらい。そりゃあ、サササササーっと竿の裏へね、トトトトトーンと来るのがなんとも言えん、気持ちがええでね。」
嬉しそうな顔が目に浮かびます。
あの山本素石氏は亡くなる前、もうベットから動けなくなり
「窓から川は見えるか」としきりに言ったというが、
きっと友サも、石徹白川の流れを見たかったことだろう。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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by itoshiro-sp | 2016-07-02 19:29 | イトシロ