残日備忘録 その3 C&Rもいろいろ?

 キャッチ&リリースには大きく分けて2つの考え方がある。
釣りする権利を優先する『釣り人天国」と魚たちのくらしを優先する「お魚天国」。
私は「お魚天国」を石徹白に実現したかった。
釣り人が自らの権利を放棄して釣った魚を放してあげるとき、「大きくなってまた楽しませてくれよ」と思う人が多いかもしれないが、私は違う「もう釣られるなよ」と願っている。
人間は何事にも損得やメリット、デメリットで判断しなければ気が済まないので、「大きくなってまた楽しませてくれよ」となる人が多いかもしれない。
「これからも何回も俺が釣ってやるぞ」なんてのは論外としても、生態系保存のためとか自然再生産の復活とかちょっと美しい目的を理由にすることさえ損得を求めているのと同じかもしれない。
もっとシンプルに魚という生き物を慈しむ気持ちからリリースすることはできないのか。殺すのはかわいそうだからではだめなのだろうか?その方が子供たちにも伝えやすいと思うのだが。

 釣り人優先の釣り堀的C&Rと魚の生態系のためのC&Rは全く違うものであることを、ほとんどの釣り人はよくわかっていない。
石徹白川のC&R区間には15年以上にわたり一切放流していないのが我らの最大の誇りなのだが、そんなことはお構いなしに「最近魚が少なくなったんじゃないか」とか『ちゃんと放流してるのか』などと言ってくる。C&Rとは釣り堀の一種だと思っている人も多い。
そんな人に言いたいことは「ここは魚たちの安全なくらしが優先で釣り人の欲求は優先されない釣り場だとご理解願います。そこに不満がある方はどうぞ他の川へ行ってください」である。
15年も放流してなければ魚たちの寿命からしてすべてが天然魚ということになる。今時、釣れる魚がすべて天然魚なんて川がどこにあるのでしょうか?、このエリアの本当の価値が何もわかっちゃいないのかな?

 今年も、どこかの誰かさんたちが何も見返りを求めず、人しれずスコップを持って産卵場の整備をしていることも知っているのだろうか?もちろんみんなひけらかしたりしない好きでやってるだけだ。そんな地道な努力もあって生息密度も調査のかぎり良好。


私は、いくらリリースする人でも魚への慈しみのない人は・・・・である

a0108792_21453034.jpg
もうアマゴの産卵床があったのでビニールで保護している
今では水産試験場の技官たちも応援してくれている
a0108792_21454445.jpg
a0108792_21455141.jpg
a0108792_21455549.jpg
 素敵な小川になったが気に入ってもらえるだろうか
                あとはイワナたちの遡上を待つだけ

                          ・・・・・その4につづく





[PR]

by itoshiro-sp | 2018-10-17 22:00 | 石徹白川C&R残日備忘録  

<< 残日備忘録その4 Fly Fi... 残日備忘録その2 スタートはこの看板 >>