残日備忘録 番外編 越前のテンカラ師

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山本素石氏の随筆集、珠玉の一冊である
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この話のテンカラ師とは石徹白の漁師である
この人の曾孫さんに小学校の釣りクラブでFFを教えた
キョウヘイ君といって今は自衛隊員になっている                       
 

 山本素石氏の随筆集「渓流物語」に登場する越前のテンカラ師は石徹白川の話である。
話の概要は素石さんが石徹白川で目の不自由なおじいさんテンカラ師に出会いその見事な腕前に驚かせられた。というエピソードである。
 先日このテンカラ師の孫にあたるヨシタカさんからおじいさんの話を聞いた。名前は上村金重(ウエムラキンジュウ)さんという。山仕事や歩荷、川魚釣りなどを生業としていて、釣った魚を背負子式のかごに並べ郡上の高鷲あたりの旅館まで卸していたという。文中では両目とも白く濁りほとんど失明していたような表現がされているが、ヨシタカさんによると薪がなにかが目に当たり片眼が不自由だったようだ。
 ある時本流上流の石徹白大滝のそのまた上流で2尺5寸の大イワナを釣り上げたそうで、「川のヌシを釣ってしまったたたりで目をやられたのだ」と言い伝われているという、川漁師としての金重さんには石徹白川におけるイワナの品質基準があった「1番は本流物、2番はオジラミ谷、3番がホー川、一番おぞい(良くないの方言)のがワサビソのイワナじゃ」と言っていたという。

 それにしても2尺5寸って75センチ!!?、超大イワナ。
大滝から上流はもう永年にわたり禁漁中なのでひょっとしたら今でもいるかも?
上村家に伝わるご先祖の武勇伝、久々に釣り人の血が疼くような楽しい時間をすごせた。

                        残日備忘録  番外編No1

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by itoshiro-sp | 2018-10-20 07:17 | 石徹白川C&R残日備忘録  

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