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古いアルバム

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わが家にはなかなか処分出来なかった離れがある
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中はこんなかんじの数寄屋造り
坂本龍馬が襲われた部屋みたいでしょ?
この茶室なかなかのものと
ほめる人がいるんで壊せなかったんです
築60年は経っている

今回思い切って壁の塗り替えと
畳を新調することにしました
その準備のために片付けてたら
古いアルバムが

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ボクの祖父さん千一
一緒の子どもはボクの兄です
昭和25年と記してあるので僕が生まれる前の写真
問題の離れはこの爺さんが造った離れなんです
爺さんは大工だったのでね
これを造るために
京都まで茶室をあちこち見学に行ったそうです

白い木綿のシャツ着てますね
ボクの白シャツのルーツはコレなんです

祖父さんの最後の大仕事だと思うとやっぱ処分できませんわ



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千一はなかなかのヤンチャだったらしく
こんな写真が
今で言うバイクのウイリーですか?笑

近所の古老が言ってくれたことがあります
「千一っさ〜はオトコやったぞ」って
子供にとっては
声のデカイ怖い爺さんだったな

この爺さん大正12年の関東大震災の時
大工が不足してると聞き大工仲間を引き連れ
江戸へ行ったと聞く
なかなかのやり手だったようだ



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そしてこれが今回新発見の写真

ボクの父親の生家です
父親は奥三河の額田町から養子に来た人で
ボクらは小さい頃夏休みに毎年この家で過ごした
棟に千木が七本載った立派な茅葺き民家
京都の美山の茅葺き屋根と似たタイプですが
奥三河型農家でしょうね


十数年前に一度
見に行ったんだけどもう何の痕跡も残っていなかったので
こんな写真が出てくるなんて、感無量です
コレ見るとやっぱりウチの離れも残しておいて良かった

余談だけど

今から60年前ここにはツチノコが実在していました
と、ボクは信じてます

「子供だけでお宮より奥へ行っちゃダメだぞ」
「ツトヘビに噛まれると死んじゃうぞ」
ってお祖母さんに
普通に注意されていたんだから


ツトヘビ(ツチノコ)どこへ消えたちゃったのかな⁉️
石徹白でもジュンヤのお祖母さんが見たそうだ
山本素石著 逃げろツチノコのなかに登場する
石徹白西在所の目撃談の婦人はジュンヤのおばあさんかも?ですね










# by itoshiro-sp | 2022-08-12 20:23 | 点滴通信  

ヤブランで草バッタ

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ヤブランという植物です
うちに庭のあちこちに自生してまして
草のバッタ作りに最適なんです
今はピンクの花の時期ですが秋になると
この花が実になり実ははじめは青からさいごは黒になります

ヤブランはリュウノヒゲなどのように
庭の下草として良く使われてます
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葉は30センチほどになります
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葉の芯の両側にマチ針を刺し
スライドして裂くと3本になる
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編み始めはこんなかんじから
真ん中の芯に編みつけてゆく
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交互に編んでゆく
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動画じゃないとわからないですね
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編み上がり

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あみ終わりの端2本を3本に裂くと6本になります
うち4本を足にし2本をヒゲにします
このやり方はボクのオリジナルだと思います
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2本はヒゲになる
ヒゲは細くカットする
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足も折り目をつけてカット
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胴も適当な長さにカット
切り落とした部分で羽根を作る
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羽根が付くとますますリアルな
草のバッタになります
顔のヒダはボクは3回がベストだと思う
道具は葉を裂くマチ針とハサミはほしいですね
作ってみせると子供よりオトナに受けます
あんがい初めて見た人が多いですね




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家にいる時は
草バッタ、竹とんぼ
鳥呼び笛と
おとなしく?過ごしてます
まったくご隠居です

じつは最近になってトリ笛、バードコールとも
言うんですが国立公園内とか場所によって
禁止⁉️なんですって
なんでも鳥達の生態に悪影響があるらしい
そんなことも
まったく知らずにお恥ずかしいかぎりでした

サカナ馬鹿なんで鳥のことは・・・・?
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そんな顛末を野鳥の会の会員でもある大先輩に報告
お恥ずかしいかぎりでしたと伝えたら
素敵な返信をくださったのでご紹介します

窮屈に考える原理主義には馴染めませんが
私の中学の時の世界人口は35億
たった半世紀後の今は80億
地球に余裕がなくなっています


まったく納得のお言葉、いただきました
素晴らしい先輩です



トリ笛禁止のこと
教えてくれたのは長男の嫁で
みたけさいとう商店のボスですが
オジイがうれしがって作ってるので
とても言いにくそうでした、笑
オジイとしては
アイガト、アリガトでしたけどね








# by itoshiro-sp | 2022-08-07 16:52 | 野鳥、動物、虫  

ラストステージ

道場の話
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最近このブログに登場する釣り場は
道場ばかりであるもう3年前からここばかりである
一応石徹白川の本流なんだけどどうもここは
水が地下へはげしく浸透するようで
(伏流水ともいう)
いつも渇水状態で浅くてダラ〜っとした
一見、魅力のないポイントである
そのためかほとんどの釣り人はすっ飛ばして
行ってしまうような場所である
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3年前の夕方、大人の釣りクラブの面々とここに入ったとき
皆おのおの上流に行ってしまい
僕は河原に座りこみひとりで黄昏ていた
そのうち貧弱な流れのあちこちで小さなライズが始まったのである

元気な頃ならボクも見過ごしていただろう
足腰が弱くなったおかげで見つけられたわけだ

それから3年間ず〜っと変わらず遊ばせてもらっている
浅いが穏やかな流れでライズも見られる
絶好のフライフィッシングスポットだ
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現実に数人の新人がフライフィッシング入門している
本流だからサカナを持ち帰っても良い場所なのだが
そんな盲点のような場所のためか
魚はいっこうに減ってない気がする
3年たった今年も今のところ健在だ

やはりみんなすっ飛ばしてしまうのかな?

なんだかプライベートなC&Rエリアのようになっていて
仲間うちでは道場という名がすっかり定着している
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ただボクの心の中ではひそかに
ラストステージと呼んでいる
ボクのフライフィッシング人生のラストステージとして
石徹白からの贈り物?かも
そんな気がしてならないのだ
ホントにいつ来ても
ここではサカナに会えるから不思議だ
いつも顔を見せてくれるんだよな
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いま目の前にある自然がいくら豊かに見えても
人間が当然の権利のように搾取し
何もフォローすることをしなけければ
その豊かさは持続できないことは
SDGsなんて言葉がはばを効かす現代では
子供にもわかることである

釣りという遊びにおいて
ただサカナがほしいという欲望だけを満たすために
釣ったらみんな殺してしまうことを
当然のように続けていては
好きな遊びも持続できなくなるだろう

釣りという遊びはサカナを殺さなくても
楽しめることをわかってほしいものです

いつまでも昔は良かったといってる場合じゃないと思う

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アメリカの
ヘンリーズフォーク川というところに
ラストチャンスというマス釣りの有名ポイントがあって
芦沢一洋氏のお骨の一部はそこに散骨されたらしい・・・
あやかっちゃったりしてね、笑
My Last Stage
な〜んてなっ⁉️

# by itoshiro-sp | 2022-08-02 13:24 | イトシロ  

フライフィッシャー2022年9月号パート2

釣り人と漁協との
連携で川は変えられる

今回、編集者が考えてくれたタイトルだが
まさにコレだ
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今回のフライフィッシャー9月号は
河川の環境保全問題が大きく扱われているその流れで
石徹白川の話が掲載されたわけですが学者さん研究者さんからの
報告ばかりでつり人からの発信はほとんどなかったですね
石徹白川のような古い情報以外では
ルアーマンたちによる魚道のメンテナンス活動
ぐらいだったですね・・・?

河川環境、とくに生態系保全には釣り人からの発信しかないと思ってます
釣り人は川の問題提起や提案を漁協に対しもっとどんどんするべきです
それが至極真っ当な流れなんです
内水面の漁協運営のほとんどは客である遊漁者からの遊漁料で
運営されているわけだから運営上最も影響力を持つのは
釣り人なのですがこの両者は意外に接点が薄いというか
良好な関係が築かれてこなかったのが現実ですなぜかと言えば
漁協や行政の知る一般の釣り人とは

私欲の固まりみたいな
苦情(罵詈雑言)ばかり言ってくる
ただサカナがほしいだけの人たちなのです、笑
そう思われてしょうがない
漁協に届く電話やメールは
ちっとも釣れんけどちゃんと放流してるのか、怒💢
オラの好きなことを禁漁にしたな、怒💢
せっかく行ったのに林道が工事で入れんかった、怒💢
C&Rなんかこれ以上増やしたら承知せんぞ、怒💢
ナド、ナド
笑っちゃうほど単純で幼稚なものばかりです
どの漁協も同じようなものでしょうから漁協や行政は
釣り人とはこんな連中ばかりと思われてるわけです、笑

小額の遊漁料を支払ってることを盾にしてこんなセコイことを言う連中に
遊漁券を売ってやらない方法はないでしょうかね

イヤイヤ
そんなはず無いですよねほんの一握りだけのはずですよ
ほとんどの釣り人は良識のある社会人として生きている人たちであり
社会のルールを守り家庭内では良きパパのハズです
アウトローのような集団と位置づけているのはむしろ漁協や行政であり
彼らが良く使う「一般の釣り人」という言葉があるんですが
例えば「そんなことして一般の釣り人から文句が出ませんか?」
というふうに使われますが普通だと
一般の釣り人ってちゃんとルールに従う優しい人じゃないの?

たとえばですが持ち帰りは5匹までというような規則をもうけても
生態系や漁協の運営のために必要なら受け入れてくれるはずですし
それが気に入らないアウトロー的な人は
よその河川へ行ってもらえばいいのですから
欲深く自分勝手な文句を言ってくる連中の価値観に
目線を合わせるような運営をしてきた
ことがいけなかったんでしょうね
一般社会と照らすと不思議ですよね
町内会でもそんな自分勝手な人はめったにいませんよ
いても100人に1人くらいかな?

なにが言いたいかといえば
釣り人から漁協に苦情じゃなく建設的なものを言おうよ、なんです
今は漁協に対してまともな提案をしてくる釣り人は
皆無に近いんだけど
漁協はちゃんと聞く耳を持っていますよってことなんです
もちろん良識のあるまともな提案ですよ

実際問題としてほとんどの漁協の運営者は
釣り場管理や釣りのプロ集団ではなく地元の
名誉職であることが多く老齢化も進み
釣り場管理の改革なんて発想を期待しても無理なんです
ただしこちらも名誉の為に言っておきますが
地元の河川や自然の環境保全を
どうでもいいなんて思っている人は1人もいないハズで
自然の荒廃には皆さんが危機感を抱いているしせめて今ある自然だけは
未来に申し送りらねばならないと考えておられるはずです

そこにつながる提案や警鐘を釣り人から発信しましょうよ
そして一緒に考えていきましょうよ

黙っておとなしく釣ってるだけでも自然にインパクトをあたえるんです
せめて自分が与えたインパクトの分だけはお返しする
一人一人が
それを心がけなければ今目の前の自然がどれだけ豊かに見えていても
必ず「昔はもっとよかったのに」と言うことになるんですよ
昔よりダメにしちゃった責任は自分にもあるのですぞ

地球に対しローインパクトに生きることが
芦沢一洋氏の思想です

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我が家でインタビューだったんだけどなぜか
ロッドを持ってる画像を使われてますね
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25年前の石徹白川で
石徹白漁協の前組合長に言われた言葉だが
「大のオトナが信念をもって言ってるんじゃからちゃんと聞かにゃな」
人と人は信念を持って向き合えば分かり合えるものなんですよ


一方では
「大のオトナが千円も払ったんだから10匹は釣らんとな」
これも信念ってかっ











# by itoshiro-sp | 2022-07-28 17:49 | 石徹白川C&R物語  

フライフィッシャー2022 9月号

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フライフィッシャー誌の9月号に石徹白川の
キャッチ&リリースが導入された当時の
いきさつや推移がインタビュー形式で
掲載された

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今年で22年目になったわけで
活字になるといろいろ感慨深いものだ
インタビューの時何を語ったかもう忘れてしまってたが
いちおう大事なことは語っていたんで、ヤレヤレでした
芦沢一洋氏のことも話していたし
まあ合格💮

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18歳から渓流釣りにハマって
38歳の時フライフィッシングに出会い
それからサカナを取り巻く環境保全に目覚め
今69歳に至る

つまり
釣り人生の前半分はサカナを減らすためだけで過ごし
後半分でサカナを殖やそうと願い過ごしてきたわけだ
さて、
減らした以上に殖やせたかどうか?問われると
あま自信はないが

個人的には
後半分の価値観に気づかなかったとしたら?
オラオラ系の釣り人生を続けていたら?

ゾッとする、というか
哀しすぎる




後記

けっこうな反響がとどいている
ボクが考え実践してきたC&R思想を
はじめて知った人も多かったようだ

C&R管理を導入している釣り場は全国に50ヶ所ほど
あるらしい、この数は多いのか少ないかは分からないが
そのほとんどはC&Rが義務化されたお魚釣り場であり
釣り人の娯楽優先の管理釣り場のようなところが多く
C&Rによる生態系の持続性を最優先という考え方の管理
を目指しているところはごく少ないという
今回の記事でそのあたりの違いが伝わればありがたい

フライフィッシャーという雑誌だから
フライマンしか読まないだろうが
最近は資質が堕ちているようだからちょうど良かったかも

映画「リバーランズスルーイット」の中で
「わが家ではフライフィッシングは魚釣りである前に哲学であり宗教だった」
という語りがあるが?
このサカナ釣りには重要なSpirit&Mindがあることを
最近のフライマンには理解できないかもしれないな

取材してくれた編集者も近いことを言ってたな
そして
石徹白川が大事にしてるSpiritを深く理解してくれたようだ

7ページに小さく書き込んでくれている



一方で
久しぶりに石徹白へ行ったが噂どうり昔の面影はなかった
橋から覗いても昔のようにサカナが見えないし
釣れても小型ばかりあれではわざわざ行く価値がない
なんて
単純で肝心なところが見えてない評価
釣り人天国にしたいなんて思ったこと
一度もねえからな、💢













# by itoshiro-sp | 2022-07-25 22:03 | 石徹白川C&R物語